3 9月 2025 - 00:08
Source: Parstoday
イラン大統領:「コーカサス地域への一切の地域外の軍事駐留に反対」

ペゼシュキヤー・イラン大統領がエルドアン・トルコ大統領との会談で、「イランとしてアルメニアとアゼルバイジャン共和国間の和平と平穏の確立に向けた合意を支持するが、同時にこれらの国が含まれるコーカサス地域における一切の地域外勢力の駐留にも反対する」と語りました。

 通信によりますと、マスウード・ペゼシュキヤーン大統領は、中国訪問2日目の予定の続きとして、1日月曜夜にトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談し、「自分はこれまで、イスラム世界の同調と結束の維持、そしてこの聖なる命令および、尊敬すべきイスラムの預言者の慣習と言行の実行に全力を挙げてきた」とし、「この信念に基づき、私は近隣諸国との関係の強化・拡大に取り組んでいる」と述べています。

また「イラン・トルコ間の通商取引・交流を増大させるには、両国間の銀行・税関協力の促進が必要だと考える」とし、「両国間の協力拡大と関係レベル向上を阻む可能性のある障壁の除去の迅速化に協力する用意がある」と付け加えました。

さらに、シオニスト政権イスラエルの犯罪への反対、および同政権との経済関係の断絶というトルコの立場を歓迎し、「我々はまた、イランとして和平と平穏の確立を目指すアルメニア・アゼルバイジャン間の合意を支持するが、同時に、これらの国が含まれるコーカサス地域に一切の地域外勢力が存在・駐在することに反対する」と語っています。

加えて、「我々は新たな枠組みでIAEA国際原子力機関との交渉・協力を開始した」とし、「イランの核の権利の承認および、双方が勝者となる解決策の達成に基づいて米国と協議する用意がある」と述べました。

そしてこのほかにも「スナップバック(別名;トリガーメカニズム、イランが核合意を守らなかった場合に国連制裁を再発動させるシステム)に関しては、JCPOA包括的共同行動計画(通称;対イラン核合意)の締約国である欧州諸国は、自らの責務を履行していないことからスナップバックを発動する正当性はなく、もしそのような誤りを犯した場合、欧州諸国どのあらゆる対話と交流が阻まれることになる」とコメントしています。

トルコ大統領、イランの平和的核活動の正当な権利を強調

またエルドアン・トルコ大統領はこの会合において「平和目的によるイランの核活動の正当な権利を重視する」とし、「トリガーメカニズムの作動は何の利益にもならず、全く非建設的だ」と語りました。そして、両国間の合同協力高等委員会会合の可及的速やかな開催に努める必要性を強調し、「この目的のためにイランを訪問するだろう」と述べています。

エルドアン大統領はまた、イラクの政治的安定の維持および、ガザ地区における殺戮・犯罪の阻止の必要性を強調するとともに、「コーカサス地域における和平確立のため、アゼルバイジャン共和国およびアルメニア共和国の指導者らと連絡を取り、協議している」と語りました。また「各国の国家主権と領土保全の尊重に基づく意思疎通の道を開くことは、我々全員にとって重要な問題である」とし、ペゼシュキヤーン大統領に対しイラン最高指導者にくれぐれもよろしく伝えるよう要請しています。

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