ガーリーバーフ議長は2日火曜、国会の公開会議および議事進行前の演説で「シオニスト政権イスラエルの占領地を支配する、シオニストが牛耳る犯罪組織は、犯罪の上塗りを重ねることで逃げ道を見つけられると誤解しているが、テロ、大量殺戮、ジェノサイドは、いかなる犯罪者も救ってはいない。ジェノサイドとテロを繰り返すシオニスト政権は最終的に、殉教した数万人もの無辜の民の血の海に沈み、間違いなくその支持者への教訓となる」と述べています。
また「イランと中国は、深く長きにわたる歴史的つながりを持つ二つの古代アジア文明国であり、恒久的な平和と安全の確保、より公正な地域体制と世界の形成、そして多国間主義の実現に向けた比類なき能力を有している。中国の習近平国家主席が1日月曜の演説で強調したように、我々は情勢不安を抱えるこの世界において安定の力であり続けねばならない。壁の建設ではなく撤去を続け、分離ではなく同盟・結託を模索する必要がある」としました。
イランと中国は、地域の平和と安定に決定的な役割を果たせる
ガーリーバーフ議長はまた「イランと中国の発展および安全保障は歴史的にも地政学的にも密接に絡み合っており、この両国は、共通の世界的運命が新たな国際体制の基盤となることを十分に認識している」と語りました。
続けて「イラン国会は、わが国と中国の間で合意されたあらゆるレベルでの協力が、口頭上から実行の舞台へと移行する必要があると強く信じている」とし、さらに「当国会から見て、SCO上海協力機構首脳会合は一極主義に対抗し、安全保障、経済、インフラ分野における実務的協力の強化に向けた歴史的な機会と捉えられている。また当国会は、包括的戦略協定および共同プロジェクトの実施に当たっての、官僚的および法的障害の除去を最優先事項に掲げている。そしてSCOの主要メンバーであるイランと中国の協力が、地域の平和と安定に決定的な役割を果たしうると確信している」と付け加えました。
欧州3カ国には、JCPOA核合意第37項のメカニズム発動権なし
ガーリーバーフ議長は続けて、対イラン核合意の相手方である英独仏がスナップバック(対イラン国連安保理制裁の再発動)の実施プロセス開始に向けた雰囲気を作り出していることに触れ、「イラン当局は繰り返し、この手口が違法であることを説明しており、ロシアや中国など他の国連安保理理事国もこのことを公式に表明している」と語りました。そして最後に「欧州3カ国(英独仏)は、JCPOA包括的共同行動計画(通称;対イラン核合意)における責務を履行していないため、JCPOA第37項のメカニズムを発動する権利を有しておらず、決議の復活手続きを違法に開始したことは明らかである。したがって、イランは核合意の欧州関係国のこの違法行為に高い代償を払わせ、相手方の対イラン制裁復活メカニズム発動の決定を変更させるべく、抑止的行動をとる必要がある」と結びました。
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