3 9月 2025 - 00:11
Source: Parstoday
イスラエルが新たに使用する「爆弾ロボット」

イスラエルはガザに対する23カ月以上にわたる戦争の中で、様々な禁止兵器を使用してきました。そして新たに「爆弾ロボット」と呼ばれる兵器を投入しています。

 パレスチナ情報センターの報告によると、この「爆弾ロボット」は5トンの爆薬を積んだ旧式の装甲車両のことで、遠隔操作でガザの各地を走行しているということです。装甲車は目標地点に到達すると、自動的にまたは遠隔操作によって爆発し、約300平方メートルの範囲を破壊する能力を持つとされています。

イスラエル軍は戦争初期にはF-16戦闘機や誘導爆弾を多く使用していましたが、そうした最新兵器の在庫が減少する中で、爆発的な破壊力を持つ、より安価な爆弾ロボットの使用に切り替えたとされていまs。

軍事専門家のワサフ・アリカット氏は、このような手法について「焦土作戦の一環であり、その目的は住民に恐怖と不安を与え、住宅地の強制的な立ち退きを促すことだ」と述べています。

爆弾ロボットによる被害としては、ガザ南部のゼイトゥーン地区で8月だけで1500軒以上の家がこの方法で破壊されました。

爆弾ロボットの種類

アリカット氏によると、このロボットには2種類があるということです。一つは移動する爆弾として機能する大型のチェーン型ロボット、もう一つは路地やトンネルに侵入するために設計された小型のロボットです。また、イスラエル軍はドローンを使用して爆発物を住宅に投下するとの報告もあり、その破壊範囲を拡大しています。

国際法の専門家は、これらのロボットを違法な兵器として見なしています。なぜなら、民間人と戦闘員を区別せず、その使用が市民に対して心理的および肉体的に深刻な影響を与えるからです。これらの道具の使用は、強制的な移住計画の一部であり、住民を常に恐怖に陥れ、彼らに家を離れるよう強制します。しかし、ガザ地区には安全な避難所は存在しません。

軍事的な目標と人道的な影響

軍事研究者のラミ・アブズビダ氏は、イスラエル軍がこれらのロボットを使用する3つの主な目的を挙げています。それは、自軍兵士の死傷者を抑えること、ハマスのトンネルや防衛施設の爆破、そして広範囲な住宅街の破壊を通じて住民に心理的なショックを与えることです。 爆弾ロボットは昨年5月にガザ北部ジャバリヤで初めて使用され、その後、南部にも使用範囲が広がり、病院や医療施設の近くでも使用されるようになりました。爆発物を搭載したロボットから爆撃型ドローンに至るまでの殺傷手段の多様化は、イスラエルが現在行っている犯罪が、ジェノサイドと文明の抹消であることを示しています。

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