JCPOA包括的共同行動計画(通称;対イラン核合意)の締約国である英国、フランス、ドイツの欧州3カ国は今月28日、国連安全保障理事会に対し、スナップバックメカニズム(2015年の「核合意」で解除された国連制裁を再開させる措置)を発動して対イラン制裁の再発動を公式に「通知」しました。一方で、JCPOAにおけるEUの対応を査定した結果、EUはイランの経済的利益を保証するという法的約束を果たせなかったのみならず、米国の制裁に完全に追従してこれらの制裁を無効化するはずだったメカニズム・INSTEX(欧州諸国がイランとの米ドル以外、及び、SWIFT以外の貿易を促進するために2019年1月に設立したSPV特別事業体)を効果のない偽装的な道具に落とし込んだことが明らかになっています。
【ParsTodayイラン】欧州トロイカとされる英独仏のこうした行動について、大手SNSの1つ・「X」のイラン人ユーザーらは「この行動は国家的意思に破壊的な影響を与えないとともに、過去と同様にイランの発展と自立の促進の原動力となる」と強調しました。
「イランの少女」を名乗るあるユーザーは、「欧州はJCPOAに名目上残留したに過ぎない。彼らは米国が核合意から離脱した後、制裁を断片的に実施し、2年前には一切の法的根拠を提示せず武器禁輸措置解除を見送った。欧州の法的義務はヤギの鼻水(ペルシャ語のことわざ;無価値なものの例え)ほどの価値すらない」と投稿しました。
また、ジャヴァード・ザンギャネを名乗るユーザーは「イランの敵は長年、制裁、脅迫、圧力によってイラン国民を屈服させようとしてきた。しかし彼らは、イランが困難を乗り越えるたびに、より輝かしい勝利を収めてきたことに気づいていない。この勝利の秘訣は、団結と結束に他ならない。我々イラン国民が団結すれば、いかなる勢力も我々に歯向かうことはできない」と述べています。
ザハラー・ザーレと名乗るユーザーも「制裁と降伏は西側諸国が我々に与えようとしている2つの選択肢だが、イランは第3の道を選んだに違いない。それは現実世界における独立と進歩だ」と書き込みました。
「レイハーナー」という名のユーザーも、「トリガーメカニズム、あるいはスナップバックは、過去と同じ制裁への逆戻りを意味する」と指摘し、「しかし、核科学、ナノテクノロジー、複合医薬品、精密ミサイルは制裁の下で達成されたのではないだろうか?イランに対する制裁は、自給自足の強制的な大学を意味する」としています。
さらに、モタッハレ・ファルハーリ氏はイランの核に関する知識を考察し、「イランの敵は我が国の核科学者を暗殺したが、イランの平和的な核産業は生き残った。これは、イラン国民の力が暗殺や制裁よりも強力であることを意味する」とコメントしました。
モハンマド・サーデグ・シャフバーズイ氏も、「イランは少数の欧州諸国に頼るのではなく、自らの内部から強くなり、制裁を無効化し、弊害を受けやすい性質を排除すべきだという経験を積んできた」と考えています。
ファーテメ・ロウシャンデル氏は、「西側諸国による制裁と脅迫は、依存を断ち切り力と自立へと向かう機会である。強いイランとは安全保障、経済、そして独自の科学を持つことを意味する。この国に敵対する者こそ敗者だ」と投稿しています。
また「ナーデル・ナームダール」と自称するユーザーも「西側諸国の基盤は制裁に基づくもので、これこそは西側諸国が常にイランに敵対し、約束を守らない理由だ」と書き込みました。
そして最後に「モスタファー」と名乗るユーザーは、シオニスト政権イスラエルがイランに対して仕掛けた12日間戦争にも言及し、「12日間のあの戦争は、イランが地域における主要な軍事大国であることを示した。イランの若者らによる軍事的成果は、制裁下でのこうした条件のもとで達成された」と述べています。
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