みいつの夜はラマダン中で最高、最も有益、そして最も潤沢なる夜である。
神はクルアーン第97章第3節でこの夜についてこのように説明しています。
لَيْلَةُ الْقَدْرِ خَيْرٌ مِنْ أَلْفِ شَهْرٍ (3)
(97:3)みいつの夜は,千月よりも優る。
また聖預言者ムハンマド(SAW)はこの夜についてこのように仰いました。
「ラマダンは月々の中の長である、また、みいつの夜は夜の中の長である。」*1
(*1 ビハール ル・アンワール)
みいつの夜(ライラト・ル・カドル)の名の由来
この夜がなぜみいつの夜(ライラト・ル・カドル)と呼ばれるに至ったのか?そこに隠された神秘とは?その夜にはいったい何が起こるのであろうか?
①みいつの夜(ライラト・ル・カドル)とは偉大・壮大な夜である。クルアーンの中でカドルとは“アッラーの真価“という意味で使われている。
クルアーン第22章 巡礼章(アル・ハッジ)第74節
مَا قَدَرُوا اللَّهَ حَقَّ قَدْرِهِ إِنَّ اللَّهَ لَقَوِيٌّ عَزِيزٌ (74)
74.かれらは、アッラーの真価の程を評価していない。本当にアッラーは強大にして偉力ならびなき御方である。
②みいつの夜(ライラト・ル・カドル)の別の意味は“価値ある、高価なる夜“である。クルアーン第97章第3節(前述)にあるように、この夜におけるイバーダ(崇拝)は千夜に優る価値があります。
つまり、みいつの夜(ライラト・ル・カドル)とは、神が特別な事柄を調整・決定するために
設けられた夜のことである。
シーア派6代目イマーム サーディク(AS:彼にサラーム)はこのように仰いました。
ラマダン19日の夜に運命(宿命)づけがなされ、21日の夜にそれが判断され、23日の夜にそれが署名される。*2
(*2 タフスィール ヌール ル・サカライン第5巻627頁)
みいつの夜(ライラト・ル・カドル)の特徴
①運命の決定
アフルルバイト(AS:彼らにサラーム)の伝承によれば、神はこの夜、この先1年の人々のあらゆる運命を決定なされます。天使たちがその予定を記して現行イマーム(12代目イマーム マハディ(AJ))に引き渡します。決定される運命の内容はこの夜のその人のイバーダ(崇拝行為)に相応しいものとなります。
②1年の始まりと終わり
“ことが運命づけられる“という意味においての1年の始まりであり、終わりである。つまり、みいつの夜、この先1年の運命が決定されるという意味での始まりであり、同時に1年前に決定された運命が終わるという意味である。
「みいつの夜(ライラト・ル・カドル)の儀式における行いの一つは、クルアーンの下に入ることである。」
神の月であるラマダンに神の書(クルアーン)を自らの頭に置きそれを仲裁とします。人々はクルアーンの内容を熟考し、クルアーンの下で神の保護を求めます。クルアーンと結び付き、その輝かしい知識で自分の人生のすべての面を輝かせるための約束(契約)を新たにします。
6代目イマーム サーディク(AS:彼にサラーム)もこのように仰いました。
「みいつの夜に聖なるクルアーンを顕示しなさい。そしてこう言いなさい。
“おおアッラー!私は、下されしあなたの書(クルアーン)にかけて、あなたに求めます。
またその中(クルアーンの中)にあるものにかけて。その中にある偉大なるあなたの御名、善美なるあなたの御名にかけて。また恐れさせ、希望をもたせるるもの(警告と吉報)にかけて。私を業火から解放される者とされますことを!“」(ビハール ル・アンワールより)
みいつの夜(ライラト・ル・カドル)((ラマダン19日・21日・23日))共通の行い
みいつの夜に推奨される行いは主に以下の7つになります。
① グスル(大沐浴)
② 徹夜:夜通しでのイバーダ(崇拝)
③ ドゥアー(祈願):ジャウシャン カビールなど
④ クルアーンを仲介とする
⑤ アフルルバイト(AS、彼らにサラーム)を仲介とする
⑥ ズィヤーラト イマーム フサイン(AS:彼にサラーム)
⑦ サラート(礼拝)
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