クルアーン(コーラン)第2章30節
وَإِذْ قَالَ رَبُّكَ لِلْمَلاَئِكَةِ إِنِّي جَاعِلٌ فِي الأَرْضِ خَلِيفَةً قَالُواْ أَتَجْعَلُ فِيهَا مَن يُفْسِد
فِيهَا وَيَسْفِكُ الدِّمَاء وَنَحْنُ نُسَبِّحُ بِحَمْدِكَ وَنُقَدِّسُ لَكَ قَالَ إِنِّي أَعْلَمُ مَا لاَ تَعْلَمُونَ
またあなたの主が(先に)天使たちに向かって、「本当にわれは、地上に代理者を置くであろう。」と仰せられた時を思い起せ。かれらは申し上げた。「あなたは地上で悪を行い、血を流す者を置かれるのですか。わたしたちは、あなたを讃えて唱念し、またあなたの神聖を讃美していますのに。」かれは仰せられた。「本当にわれはあなたがたが知らないことを知っている。」
天使たちは、自分たちの崇拝が十分でありほかの創造物が造像される必要はないと考えていました。しかし彼らの判断には誤りがありました。なぜなら天使たちの崇拝と人間の崇拝には相違点があるのです。
人間は、天使と違って知性の他に“欲望“も与えられています。欲望がある以上、悪魔の囁きや様々な欲に捕らわれやすいのです。
また、アーダムの子孫の中からは、ただただ神の御満悦のためだけに行動する「偉大な預言者たち、全く誤りのない清らかなイマーム(指導者)たち、高位な殉教者たちと男女を問わず善き人々」が出現するのです。
神が「本当にわれはあなたがたが知らないことを知っている。」と仰った理由はここにあります。
そしてクルアーンではこう続けられます
同章次節31節
وَعَلَّمَ آدَمَ الأَسْمَاء كُلَّهَا ثُمَّ عَرَضَهُمْ عَلَى الْمَلاَئِكَةِ فَقَالَ أَنبِئُونِي بِأَسْمَاء هَـؤُلاء إِن كُنتُمْ صَادِقِينَ
かれはアーダムに凡てのものの名を教え、次にそれらを天使たちに示され、「もし、あなたがた(の言葉)が真実なら、これらのものの名をわれに言ってみなさい。」と仰せられた。
(「凡てのものの名」とはここでは、単に名前だけでなく“それらの秘密や状況・状態”が含まれます)
この試みに、天使たちは答えることが出来ず次のように神に申し上げます。
32節につづきます。
قَالُواْ سُبْحَانَكَ لاَ عِلْمَ لَنَا إِلاَّ مَا عَلَّمْتَنَا إِنَّكَ أَنتَ الْعَلِيمُ الْحَكِيمُ
かれらは(答えて)申し上げた。「あなたの栄光を讃えます。あなたが、わたしたちに教えられたものの外には、何も知らないのです。本当にあなたは、全知にして英明であられます。」
このように天使たちが答えられなかったあと、アーダム(AS)がこの試みを受ける番がやってきます。
33節にこう続けられます。
قَالَ يَا آدَمُ أَنبِئْهُم بِأَسْمَآئِهِمْ فَلَمَّا أَنبَأَهُمْ بِأَسْمَآئِهِمْ قَالَ أَلَمْ أَقُل لَّكُمْ إِنِّي أَعْلَمُ غَيْبَ السَّمَاوَاتِ وَالأَرْضِ وَأَعْلَمُ مَا تُبْدُونَ وَمَا كُنتُمْ تَكْتُمُونَ
かれ(主)は仰せられた。「アーダムよ、それらの名をかれら(天使)に告げよ。」そこでアーダムがそれらの名をかれらに告げると、かれは、「われは天と地の奥義を知っているとあなたがたに告げたではないか。あなたがたが現わすことも、隠すことも知っている。」と仰せられた。
アーダム(AS)が天使たちにそれらのものの名を明らかにしたとき、神はこう仰っいました。
「われは天と地の奥義を知っているとあなたがたに告げたではないか。あなたがたが現わすことも、隠すことも知っている。」
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