アフル・アル・バイト(AS)国際通信-ABNA-によると、コンゴ民主共和国東部北キヴ州の「ナトウィオ」村で、ISに忠実な武装集団「連合民主勢力(ADF)」のメンバーによる致命的な攻撃で、少なくとも60人の民間人が殺害された。
ルビロ地域の行政官であるアラン・キウィワ大佐によると、この虐殺は住民の葬儀の直後に発生し、犠牲者の数はさらに増える可能性がある。
生存者の一人はAP通信に対し、マチェーテや肉切り包丁で武装した約10人の襲撃犯が、人々を1か所に集めるよう強要し、その後襲いかかったと説明した。彼は、犠牲者の叫び声の中で意識を失い、生き延びることができたと語った。
2度目の攻撃
別の事件では、市民活動家が、北キヴ州のベニ地域で、同じグループによる別の攻撃で、少なくとも18人が殺害されたと報じた。
地元の権利活動家であるクロード・ムサフォリ氏は、犠牲者の遺体がオイチャ市に移送され、その多くが鋭利な打撃による切断の痕跡があることを発表した。彼は、人々に親族の身元確認に来るよう呼びかけた。
共同作戦にもかかわらず暴力が増加
「連合民主勢力(ADF)」は、コンゴとウガンダの国境で活動しており、2019年にISに忠誠を誓った。両国の軍隊による共同作戦にもかかわらず、このグループは民間人の殺害を続けている。
昨年7月、このグループはイトゥリ州で2つの大規模な攻撃を実行した。1つはコマンダ市の教会への攻撃で34人が死亡し、もう1つはイルム地域で66人が死亡した。
治安の空白と武装集団による利用
コンゴ東部は、ルワンダが支援する反乱運動「M23」との政府軍の戦いを含む、多くの紛争に苦しんでいる。この状況は、政府軍が一部の国境の村から撤退し、治安の空白を生み出した。
ジュネーブの国連人権高等弁務官であるフォルカー・テュルク氏は、ADFグループがこの空白を利用して攻撃範囲を拡大していると警告した。
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