犯行声明を出した過激派組織ISは、イスラム教の断食月に合わせて各地でテロを呼びかけていることから、治安当局が警戒を強めています。

この事件は、バグダッド市内のイスラム教シーア派の住民が多く住むカラダ地区で、3日未明、車に仕掛けられた爆弾が爆発したものです。
イラクの治安当局者は、NHKの取材に対し、これまでに少なくとも125人が死亡し、150人がけがをしたことを明らかにしました。
事件当時は、イスラム教の断食月=ラマダン明けの休暇を控え、通りは夜遅くまで買い物を楽しむ大勢の家族連れなどでにぎわっていたということです。
事件のあと、過激派組織ISが、シーア派の住民を狙ったと犯行を認める声明を出しており、イラクのアバディ首相は、「ひきょうで憎むべき攻撃だ」と強く非難するとともに、今月5日までを国民が喪に服する期間にすると発表しました。
イラクでは、ことしに入って、数十人が犠牲になるテロ事件が、バグダッドをはじめ各地で相次いでいますが、1度に100人を超える犠牲者が出たのは、去年7月以来です。
ISは、先月、バグダッドに近い都市ファルージャを制圧されるなど、イラク軍の攻勢を受けていますが、今回の事件で依然として大規模なテロを起こす能力があることを示した形で、ラマダンに合わせて各地でテロを呼びかけていることから、治安当局が警戒を強めています。