シーア・イスナー・アシェリー(以下、シーア)派の信仰の特徴
シーアにおける宗教の「根(ウスール)」と「枝(フルー)」は以下のとおりである
信仰箇条(宗教の5つの根)
①タウヒード(全能の神アッラーの一致、唯一性)
②イダーラト(又はアドル神の正義)
③ナブウワト(預言者、預言者ムハンマドと神の他の預言者たちの意味)
④イマーマト(神の任命による預言者後の12イマームの指導者、後継者性)
⑤キヤーマト(審判、あるいは復活の日)
宗教的義務(宗教の10つの枝)
①サラート:義務の礼拝
②サウム:ラマダン月の断食
③フムス:年に一度、合法的支出を差し引いた一年間の純益の20%を与えること
④ザカート:困窮者を助けるための義務的な喜捨
⑤ハッジ:生きている間に1回はするメッカへの大巡礼
⑥ジハード:聖戦
⑦アムル ビルマアルウフ:善いことを勧め、広める
⑧ナヒー アニルムンカル:悪を禁じ、自他共に悪いことをしないようにする。
⑨タワッラー:聖預言者、彼の娘ファーティマと12人のイマームたち(a.s)、及び彼らを愛するもの、つまり「神の友」と共にあって彼らを愛すること。
⑩タバッラー:聖預言者、彼の娘ファーティマと12人のイマームたち(a.s)の敵、つまり「神の敵」から離れて彼らに敵対すること。
(以上のすべての崇拝行為をアッラーのお喜びのため、「かれ」にお近づきになる意向をもって行う。)

※12イマーム派について
シーア派の多数派である12イマーム派は、その名のとおり初代イマーム・アリー(AS)から12代目ムハンマド・ムンタザル・ルマハディ(AJ)までの12人をイマーム(指導者、リーダー)とする派。
ヒジラ260年3月8日(西暦874年)に12代目イマーム マハディ(AJ)が人々の前から姿を消し、「グァイバトゥ‘ル・スグラー(小お隠れ)」と呼ばれる状態となったが、329年(西暦939年)までは12代目イマームの代理人が指名され続け、イマームはこの代理人を通じてシーアの人々の要望や質問に答えていた。しかし939年4代目代理人の死後、イマームの特別な代理というシステムは終わり「グァイバトゥ‘ル・クブラ(大お隠れ)」に入り、神によってイマームが姿を現すのを許される日まで、この状態が続くことになった。
12代目イマーム・マハディ(AJ)は世界が不正に満ち溢れる際に、同じくお隠れになっているキリスト教のマスィーフ(イエス・キリスト)と共に救世主として再臨することを12イマーム派の人々は信じている。
12イマーム派では874年から939年までを「グァイバトゥ‘ル・スグラー」(小グァイバ)、940年以降を「グァイバトゥ‘ル・クブラ」(大グァイバ)と呼ぶ。