16 2月 2019 - 17:21
2019県予算案 インバウンド対策/静岡

 静岡県は、訪日観光客(インバウンド)の受け入れ環境整備を進めるため、二〇一九年度予算案に三千百万円を計上。ハラル商品の販売支援もその一つで、開発費などの半額(上限五十万円)を補助する新たな施策を盛り込みました。

 黒いスープに、黒はんぺん、牛すじ入り、だし粉をかけていただく。味も見た目も「静岡おでん」だが、食に戒律を持つイスラム教徒(ムスリム)が食べられるよう、豚肉由来の調味料やアルコールを使わずに仕上げた「ハラルフード」版だ。

 焼津市で大正十(一九二一)年から続く老舗の練り物メーカー「はの字食品」が開発し、昨年十月に発売した。服部芙志乃取締役(38)は「海外旅行で現地の味が楽しめないのはもったいない。静岡おでんの味をたくさんの人に知ってほしく、本来の味を大事にして作った」と語る。

 県は、訪日観光客(インバウンド)の受け入れ環境整備を進めるため、二〇一九年度予算案に三千百万円を計上。ハラル商品の販売支援もその一つで、開発費などの半額(上限五十万円)を補助する新たな施策を盛り込んだ。

 県内の一七年中の外国人の延べ宿泊者数は約百五十万人で、五年前に比べ三倍ほど増えた。ムスリムは世界に十六億人いるとも言われ、ムスリム人口の多いインドネシアなどからの観光客増加を見込んだ「先行投資」の意味合いがある。

 昨年の震災時に停電などで、外国人観光客がスマートフォンの電池切れで情報収集できず混乱を招いたことを受け、空港や新幹線駅などの観光案内所に非常用電源を設置する費用に二百万円を充てた。

 県観光振興課の担当者は「県の制度を活用して、受け入れ環境整備が進み、地域と旅行者双方の満足度が高まることを期待する」と話す。

(岸友里)

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