30 12月 2018 - 17:53
イラクイスラム最高評議会議長 米軍のイラク撤退の必要性 強調

イラクイスラム最高評議会のハムディ議長が、イラクからのアメリカ軍の撤退を求めました。

レバノンのニュースサイト、エル・ナシュラによりますと、ハムディ議長はイラクのアブドルマハディ首相に対し、イラク駐留アメリカ軍の正確な数や駐留場所、及び彼らの任務内容の詳細を明らかにするよう要請しました。

また、アメリカのトランプ大統領との会談に反対するという、アブドルマハディ首相の愛国主義的な立場を賞賛し、アメリカ軍のイラク駐留の終結に向けた期限設定がなされるよう希望する、としています。

トランプ大統領は今月26日夜、イラクを電撃訪問し、同国西部アンバール州にあるアサド空軍基地にて米軍兵士らに面会しました。

アブドルマハディ首相は、トランプ大統領と会談する条件として、バグダッドを訪問し、対イラン制裁関連の問題を提起しないことを挙げて、軍事基地でのトランプ大統領との会談の要請を拒否しました。

トランプ大統領は、アサド空軍基地において「イラク駐留アメリカ軍をイラクから撤収するつもりはない」と語っています。

イラク議会の議員らは28日金曜、同国からのアメリカ軍の追放に関する採決の実施を求めるとともに、議会内でこの問題に関する緊急特別会議の開催を約束しました。

アメリカ軍は、テロ組織ISへの対抗を目的とした国際有志連合軍という形で、イラクに駐留しています。

2017年にISの最終的な敗北が決定的となり、この組織の最後の拠点が陥落した後、イラクの政治家らは同国でのアメリカ軍駐留継続に不満の意を示し、イラク領内からのアメリカ軍撤退を強調しています。

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