この人物は、63年の生涯の中で、正しく生きるということを、常に教えていました。彼は、人類の重荷を取り払うために世界に現れ、魂のなかった人々の生活を唯一神信仰の香りで満たし、彼らの心に見識を与えました。また、他の神の預言者たちと同じメッセージをもたらし、人々を世俗主義、無知、憎しみから、愛情や献身、気高い人生にいざなおうとしました。まもなく、人々は部族主義や偏った考え方が、この偉人の表情や行動から消え去り、神の知識と創造世界の真理に向かう窓が開かれたことを感じました。この人物とは、神の最後の預言者であるムハンマド(SAW)です。
クルアーン(コーラン)によれば、ムハンマド(SAW)は世界の人々のための慈悲です。イスラム暦サファル月28日、メディナはある知らせで大騒ぎになりました。イスラムの偉大なる預言者、この神聖な人物が、人々の間から去り、すべての人を悲しませました。預言者ムハンマド(SAW)は、十何世紀もの間、広がり続けるような教えを残しました。彼の名と生き方は、世界中で偉大なものとして知られています。
イスラムの預言者ムハンマド(SAW)の命日は、この人物の気高さと慈悲を世界の人々に思い起こさせる機会です。
預言者ムハンマド(SAW)は、その価値ある建設的な戒律によって世界を変えました。その教えとは、人類が常に、その受け入れを必要とし続けるものです。預言者ムハンマド(SAW)が現れた目的は、人々を足かせから解き放つことでした。
ドイツの東洋学者、アンナマリー・シメル氏は、あなたはイスラム教徒か否かと尋ねられたとき、次のように応えました。「分かりません・ただ言えるのは、私は預言者を尊敬しています」
この東洋学者は、次のように記しています。
「イスラムの預言者ムハンマド(SAW)が、人類の精神的な変化に大きな役割を果たしたことはよく知られている。預言者は、人間の肉体ではなく、精神を蘇らせた。彼は人々を無知から解放した。預言者は、目と耳、知識をふさわしい形で利用することを広めた。そして、人間は太陽と月、天と地を支配することができるという神からの吉報を伝えた。そのため、このような寛容で偉大な支えを称賛することは、すべての人にとって、大きな幸福をもたらすものである」
預言者ムハンマド(SAW)は、イスラムの教えと自らの宗教的、道徳的な管理により、当時の混沌とした状況を整え、初代イマーム アリー(AS)などの歴史上、最も優れた人物を教育しました。実際、イマーム アリー(AS)は、イスラムの預言者ムハンマド(SAW)の教育の最大の奇跡だと言えるでしょう。
神の預言者たちはそれぞれ、人間の社会的な成長の度合いに合わせ、宗教法を伝えました。こうして、イスラムの預言者ムハンマド(SAW)の時代、人類社会は成熟に達し、宗教法が完成され、彼はイスラムを神の宗教の正式な名前として宣言したのです。預言者ムハンマド(SAW)は、イスラムのメッセージとともに現れ、人間が、現世よりも高い世界とつながりを持つことができるよう、その道を開きました。権力主義者は、歴史を通して、この教えをなくすために多くの努力を行ってきました。しかし、神の掟により、イスラムは世界の各地に広がり、イスラムのアイデンティティ、活力、動き、目覚めが、この導きの筆頭に掲げられました。
ドイツの東洋学者、シメル氏は、「神の節」に関する著書の中で、イスラムを、一つの家、あるいはクルアーンの言葉を借りれば、「平安の家」とし、次のように記しています。
「実際、イスラムは、一つの家のようである。強固な石でできた頑丈な東洋の家である。一見すると、それは簡素に見えるが、この大きな建物の中に入ってみると、内側に大きな庭園があるのが見える。それは実際、天国の楽園に似ている。そこには豊かな泉があり、旅人が疲れを癒すための場所になっている」
預言者ムハンマド(SAW)は、イスラムのみずみずしさにより、最も重要な原則を人々の思考の育成にすえました。預言者の最初のメッセージは、知識や宗教の重要性に注目することでした。預言者は、人々に、思想を伴った神への服従を呼びかけ、捕虜の解放の代償は、イスラム教徒が読み書きを学ぶことだとしました。シーア派初代イマーム アリー(AS)は次のように語っています。
「預言者は、求める人々に知識の光を与えた。彼は道に迷った人々の前に太陽のように輝き、迷いや疑いの中にはまった人々の心を明るくした」
現在、私たちが生きる世界の大部分は、無知と新しい形の野蛮性によって支配されています。このような新しい形の無知は、メディアを欺き、技術を道具として利用することで、弱い国々の資金を強奪し、覇権主義的な政策を世界に押し付けています。現在、西洋における精神性の危機は、真の危機であり、世界はこの危機を前に、純粋な知識を渇望しています。そしてそれは、神の預言者たちの教え、特に預言者ムハンマド(SAW)の教えの中で具現化されているのです。
世界は今、新たなロードマップを強く必要としています。そのロードマップは、最も包括的な道を示し、公正、平穏、安全を私たちの住む世界に呼び戻します。多くの思想家は、その最高のロードマップとは、イスラムの教えを実践し、その真実を示すことだと考えています。なぜなら、イスラムの教えは、人間の内面の真理や本能と合致しているからです。
とはいえ、西側世界は、人々がイスラムに傾倒するのを恐れ、醜く誤ったイメージを示し、それによって、人々がイスラムにひきつけられるのを防ぐため、多くの事実とは異なるイメージを広めようとしてきました。しかし、愛情、公正、寛容、他者の権利の尊重、友愛など、イスラムの預言者が築き、後のイマームたちによって継承されたこれらの要素は、常に、人類に称賛され、必要とされる永遠の要素です。
明らかに、イスラムの純粋な道を歩むためには、何よりも、そこを歩む人々の深い連帯と団結が必要です。現在、イスラム世界の指導者の強い結びつきにより、すべての部族や宗教の信者が集まり、彼らに預言者の宗教の真理を教えることができます。預言者ムハンマド(SAW)は、イスラム共同体の連帯の中心であり、その基盤を築く中で、人種主義や民族主義、誤った差別を否定しました。
イスラムの預言者ムハンマド(SAW)による唯一神信仰と同胞関係への呼びかけは、圧制的な差別や無知な価値観を廃し、さまざまな人種や宗教の人が、新しい宗教に加わる土台を整えました。預言者ムハンマド(SAW)は、行動によって、社会の誤った優劣や差別とたたかい、少しずつ、新しい価値観に変えていったのです。
預言者ムハンマド(SAW)による公正と平等の遵守も、イスラムの統一を強化する上で、非常に効果的な方法でした。この中で、アナリストは、神の預言者ムハンマド(SAW)の行動を、イスラム共同体の統一の最も重要な要素の一つだとしています。
現在、すべてのイスラム教徒は、イスラムの預言者ムハンマド(SAW)に従うことを誇りにしています。一方で、世界が、論理と理性に基づいた宗教間や文明の対話に向かっていることは、イスラム教徒の思想家やウラマーを世界中の学術機関に派遣するための機会となります。明らかに、時の経過により、この動きは一般のレベルにまで広がり、それを通して、イスラムのメッセージを世界中の人々に伝えることができるのです。
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、これについて次のように語っています。
「我々は、イスラムの預言者ムハンマド(SAW)が、人生の最も困難な時期に支えにし、希望を抱いていた法規に従って行動することができる。彼は、神と宗教の法を支えに言葉を発し、行動していた。我々もまた、この法規に従って行動することができる。希望を持とうではないか。彼は歴史を変え、世界をその戒律や秩序の影響下に置くことができた。我々もまた、その道を追っている」
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