5 11月 2025 - 14:34
Source: ABNA
BBCが信頼の危機に直面;報道番組「パノラマ」がトランプ米大統領の演説を操作

イギリスの国営メディア・BBC英国放送協会が、報道番組「パノラマ」におけるトランプ米国大統領の演説の操作が発覚したことで、再び批判の焦点となっています。

英ロンドン発行のオンライン新聞ザ・テレグラフは、BBCの報道番組「パノラマ」における第1次政権時代のドナルド・トランプ米大統領の発言の一部が、同大統領を2021年1月の米議会襲撃事件の直接の扇動者として報じるよう編集されていたと暴露しました。BBCの内部メモに基づいて発覚したこの問題は、英国の政治家やメディア専門家から幅広い反応を引き起こしています。

 イルナー通信によりますと、ネイル・ハドソン英保守党議員は「このような違反行為により、BBCの公平性が疑問視されることになる」と述べ、この件の即時調査を求めました。また、BBCの元職員の一部はこの行為を「重大な職務上の不正行為」だとしています。一方、BBCは現時点では、この件について「調査中」としか発表していません。

この最新の論争とスキャンダルは、報道番組「ガザ:戦場で生き残る方法」が先月BBCのプラットフォームから削除された後に起こったもので、英通信業界の独立監視機関、放送通信庁(Ofcom、オフコム)は、BBCのこの行動を正確性と公平性の原則に違反するとの判断を下しました。

英調査会社の世論調査によりますと、BBCに対する英国民の信頼度はかつての60%以上から44%に低下しました。ロイター通信の報道では、ブレグジット(イギリスのEU離脱)以降、メディアへの信頼度は15ポイント低下しています。

BBCのティム・デイビー会長は最近、「情報信頼の危機」を警告し、視聴者との関係を再定義する必要があると述べていました。偏向的な報道や報道操作の疑惑が繰り返し提起されている今、BBCは史上最大の重大な局面の一つを迎えており、独立したメディアとしての信頼性の今後が危ぶまれています。

Your Comment

You are replying to: .
captcha