5 11月 2025 - 14:29
Source: Parstoday
イラン・パキスタン間で5つのメディア・文化協力協定が締結

RIBイラン・イスラム共和国国営放送とパキスタン・イスラム共和国のメディア・文化機関の間で5つのメディア・文化協力協定が締結されました。

 イランとパキスタンの間のメディア・文化協力協定は、アフマド・ノウルーズィIRIB副総裁兼国際放送局長率いるイランのメディア高等代表団のパキスタン訪問中に、アッバース・モハンマドネジャード国際丹乙局長、サハル国際チャンネルのモルテザ・シャムスィ局長、イラン南東部スィースターン・バルーチェスターン州IRIB本局のジャーベル・アリー・モハンマディ局長、パキスタン連邦情報マスメディア大臣のアタウッラー・タラール氏同席のもと、調印されました。これらの協定に基づき、IRIBはパキスタンのPTV国営テレビ局、民間チャンネルのサブTV局、映画会社シネパックス・メディア(Cinepax Media Pvt Ltd)社、地方局VshTVとの間に、技術、教育、制作、文化の分野で二国間協力協定を締結しています。

これらの協定の分野には、テレビ・ラジオ番組の交換・放送、メディア・文化共同制作、教育・研究協力、技術経験の交換・専門講座の開催、そして両国間のフェスティバルや文化イベントへの参加が含まれます。これらの協力の重要な分野の一つは、シネパックス・メディアと協力し、「パンジャブ・シネマ・シティ」設立プロジェクトにIRIBが技術・教育面で参加することです。このプロジェクトは、両国間の映画制作と文化交流の基盤整備を目的に実施されます。

今回の調印式に際し、タラール・パキスタン連邦情報マスメディア相はイラン代表団の出席を高く評価し、「これらの文書の調印は両国のメディア・文化関係における転換点となる」と述べました。また「イランとパキスタンのメディア間の協力は、イスラム共同体の結束を強化し、西側諸国によるメディアの歪曲への対抗および、両国間の文化・人的交流の拡大につながりうるものだ」と語っています。一方、イラン代表団も「これらの覚書調印は、南アジアにおけるイランのメディア外交の拡大、そして我が国とパキスタンの間の持続可能なメディア・文化協力への道を開く実践的な一歩である」との見方を示しました。

一方、イランのメディア高等代表団がパキスタン首都イスラマバードのPBCパキスタン公営放送局を訪問した際、双方はイランとパキスタンの国営メディア間の技術・コンテンツ協力の拡大を強調し、共同チャンネルの設立やラジオに関する経験の共有といった分野について協議しました。この会合において、双方は既存のメディア能力を検証するとともに、文化外交の強化とソフトメディア戦争への対抗におけるラジオの役割を強調しています。

ラジオ番組交換は両国のメディア協力における新たな一歩

ノウルーズィIRIB国際放送局長は、「イランとパキスタンの国営ラジオ局間で制作された番組の交換は、両国の文化・メディア分野の関係拡大に奏功する足がかりである」と語りました。また、地域におけるメディアの相乗効果の重要性を強調し、「イランは、制作したラジオ番組集やドキュメンタリーをパキスタンの国営メディアに提供し、パキスタンの専門家と協力してラジオ局やテレビ放送局の発展に尽力する用意がある」と述べています。ノウルーズィ局長はさらに、両国の文化、宗教、社会番組を共同で放送する「イラン・パキスタン友好」と題した共同チャンネルの開設を提案しました。

一方、ラジオ・パキスタンのサイード・アフマド・シェイク局長は、この会合で同メディアの活動と取り組みについて説明し、「パキスタン国営ラジオは、植民地主義と覇権主義国によるメディア戦争と否定的なプロパガンダに対抗する最前線に立ち、文化外交を基盤として諸国民間の協力強化に努めている」と語りました。さらに「ラジオ・パキスタンは社会、教育、文化分野で90以上のチャンネルを運営しており、毎日様々な番組を制作しているほか、パキスタンのペルシャ語話者や関心のある人々のためにペルシャ語ニュース速報も放送している」と説明しています。

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