キャメロン氏は夕食会後に記者会見し、国民投票で離脱派が上回ったことへの各国の反応は「選択を尊重しつつも、悲しく、残念に思う雰囲気だった」と説 明。今後の離脱手続きについては「次期首相と内閣の下で決められる」と強調し、次期首相決定が9月以降にずれ込むことに対して、各国首脳から「大きな抗議 はなかった」と述べ、一定の理解を得られたとの認識を示した。
フランスのオランド大統領は記者会見で、英国とは親密な関係を維持したいとの考えを示しつつ、英側が離脱後もEUの単一市場にとどまることを望む場合は 労働者などの「移動の自由」の確保が条件だと指摘。「いいとこ取りは認められない」とするドイツのメルケル首相と足並みをそろえ、移動の自由の撤廃を訴え て国民投票に勝利した英離脱派をけん制した。
ユンケル欧州委員長は国民投票後の英内政の混乱に一定の理解を示しつつも「熟考するのに数カ月も必要ない」と述べ、早期の交渉開始を求める姿勢を堅持。 「離脱の通告なしに交渉は行わない」として、英国がEUの基本条約が定める法的な通告を行わない限り非公式での交渉も行わないと改めて強調した。
英国を除く27カ国の首脳は、29日に非公式会議を開いて離脱手続きの確認やEUの改革案などについて協議し、強固なEUの連帯をアピールする共同声明 をまとめる見通し。EU筋によると、英離脱問題を巡り、9月下旬にスロバキアの首都ブラチスラバで改めて27カ国の首脳を集めた会議を開くことで調整して いる。
一方、英保守党は28日、次期首相となる新党首の選出日程について当初の9月2日までを同9日までと変更した。