第一部
SOASロンドン大学東洋アフリカ学院グローバルメディア・コミュニケーションセンターの研究員としても活動するイスラエル人の映画研究者・ドキュメンタリー映像作家、ハイム・ブレシース=ツァブナー氏は、ホロコースト生存者の家庭の出身者として知られています。同氏は、シオニスト政権イスラエル軍での従軍経験もあります。
ブレシース氏は数十年にわたり、イスラエル政権のパレスチナ人に対する行動を厳しく批判してきました。
同氏は現在、イスラエル政権が昨年10月7日以降、パレスチナ人の権利に関してファシズムからナチズムじみた姿勢に変わり、それが時には公然と、時には隠れたかたちで見られると指摘しています。
ここでは、私たちも現在目にしているイスラエル人の考えや行動の現実について、ドキュメンタリー映像作家のサルワ・アモル氏が行ったブレシース氏へのインタビューを、英語ニュースサイト「The New Arab」に掲載された記事をもとにParsTodayが要約してお伝えします。
アモル氏:イスラエル内の抗議運動は、イスラエル社会において大量虐殺への支持が薄れつつあることを示すような良い兆候なのでしょうか?
ブレシース氏:私は、イスラエル内で起きている抗議運動が実のところ、パレスチナには関係ないと考えている。イスラエル内で抗議運動を行う両者は、大量虐殺には賛同している。彼らはユダヤ人の権利を擁護しているのであり、パレスチナ人の権利は問題ではない。
現在イスラエル内で起きている抗議の波は、パレスチナ人を虐殺が起きた難民キャンプから別のキャンプへ移動させることを主題としている。しかし新たな難民キャンプは、パレスチナ人にとってさらに人種差別的な場所だ。イスラエルは、ユダヤ人にとって民主主義的であるものの、パレスチナ人にとってはそうではないことを、私たちは知っておくべきだ。
イスラエルにいるユダヤ人のうち、自政権によるガザでの武力行使が行き過ぎであると考えているのはわずか3.2%であり、43%はそれが足りないとすら考えている。 また87.4%は、パレスチナ人犠牲者の数が一種立派なものだと考えている。