ネタニヤフ首相は30日に開かれた閣議の席で、「ハマスの武装解除と幹部のガザ退去が戦争終結の条件だ」とし、それに向けた対話の用意があると述べました。また、米国によるイエメン空爆に謝意を示し、軍事的・政治的圧力を総動員して人質全員の解放を目指すとしました。
ラマダン明けの日にガザで43人殉教
ガザではラマダン明けの祝日「フィトル」を迎えた30日も、イスラエル軍による空爆に見舞われ、この日だけで少なくとも43人が殉教しました。また、パレスチナ赤新月社の発表によると、8日前にガザ南部ラファで行方不明となっていた救助隊員ら14人の遺体ががれきの下から発見されました。
イスラエル軍によるガザ市民の「人間の盾」
イスラエル紙「ハアレツ」は、イスラエル軍がガザで一般市民を「人間の盾」として使用した回数が1日あたり6回にのぼると報じました。同紙はガザで9カ月間従軍した軍関係者の話として、2023年12月にイスラエル軍がガザ市民を人間の盾として使用していたとしました。
イスラエルが発表したガザ停戦案
イスラエル政府は27日、仲介国から新たな停戦合意案を受け取り、29日に自らの案を提出しました。イスラエル12チャンネルによると、イスラエル政府はこの案の中で、生存している人質10人の解放と死亡した人質の遺体11体の返還を要求したということです。一方、ハマスも29日にエジプトとカタールから停戦合意案を受け取ったと明かし、新たな合意をイスラエルが破ることのないよう望むとしました。
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