27 2月 2025 - 20:04
イスラエルがガザのインフラを破壊する目的とは?/ガザで乳児6人が凍死

パレスチナ保健省が、イスラエル軍によるガザでの大量虐殺の殉教者数が4万8348人に増加したことを明らかにしました。

  パレスチナ保健省は声明で、2023年10月7日のガザ戦争開始以来、イスラエルによる大量虐殺の殉教者数は4万8348人、負傷者数は11万1761人に達したとしました。

パレスチナ保健省はまた、「過去24時間で殉教者2名の遺体がガザ地区の病院に移送された。瓦礫の下から1人の遺体が引き出され、さらに過去24時間以内にイスラエル軍によってパレスチナ人1人が殺害され殉教したほか、パレスチナ人2人が負傷した」としました。

471日間にわたるガザでの戦争と虐殺の間、イスラエル軍はハマス壊滅をはじめとした公約目標を達成できないまま、最終的には停戦協定を受諾し抵抗勢力に対する敗北を認めざるを得ませんでした。

ガザで極寒により乳児6人が命落とす

一方、ガザ地区では、この数日間に極寒と暖房設備の不足によりパレスチナ人の乳児6人が命を落としました。これに関してハマスは「イスラエルの犯罪的政策および、同政権が人道支援物資や居住に不可欠な物資の搬入を阻止した結果である」と表明しました。

ガザ南部の住宅の90%が破壊

ガザ地区南部ラファ市のアハメド・アル・スフィ市長は、同市の状況について「イスラエルの攻撃により、市内の家屋の90%が全壊あるいは半壊した」と語りました。

パレスチナ国連大使「イスラエルはガザを居住不能にするために破壊を続行」

この点に関して、パレスチナのマンスール国連大使は声明の中で、「ガザ地区を居住不可能にすることを狙った意図的な破壊行為の責任はイスラエルにある」と強調しました。

ヨルダン川西岸へのイスラエル軍の侵略が激化

イスラエル軍はヨルダン川西岸のナブルスおよびアルハリール(イスラエル側呼称:ヘブロン)を襲撃し、パレスチナ人青年らと衝突しました。この衝突でパレスチナ人1人が殉教、31人が負傷しました。PLO・パレスチナ解放機構系列の武装組織「アルアクサ殉教者旅団」によると、これらの衝突でパレスチナ人戦闘員らはイスラエル軍兵士と車両を攻撃し、多数のイスラエル軍兵士が負傷したということです。

ハマス、アクサーモスクへの立ち入り制限を非難

ハマスは声明の中で、イスラム教徒の断食月・ラマダーン期間中に聖地ベイトルモガッダス・エルサレムにあるアクサーモスクへの立ち入りを制限するというイスラエル軍の計画を非難し、この聖地への一般人の訪問を制限しないよう求めました。