イランの国家主権と領土保全に対するイスラエルの露骨でテロ的な侵略行為は国連憲章への明白な違反であり、世界各国の政府関係者や要人からイスラエルによるこの侵略行為を非難する声が上がっています。これに関連して、UAEアラブ首長国連邦のアブドラ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外相はアラーグチー外相との電話会談で、イスラエルによる対イラン攻撃を強く非難し、「これはイランの国家主権および、国際法と国連憲章の明白な違反である」と述べました。
一方、アラーグチー外相はナヒヤーン外相からの電話および、イスラエルの対イラン侵略を非難するUAE政府の姿勢を評価に値するとし、「イランの政府と軍は自国の主権、国民、国家の安全保障を守るために行動し、子供を殺めるイスラエル政権の侵略に断固として対応する」と強調しました。
また、カタールのアール・サーニー首相兼外相はアラーグチー外相との電話会談で、イスラエルの対イラン攻撃を非難するとともに、「カタール政府はこの一触即発の状況において、イランの国民と政府を支持する」と強調しています。アラーグチー外相も近隣諸国、地域、そして世界各地からイスラエルによる対イラン侵略への非難が相次いでいることに触れ、「ガザにおける児童殺害と同時進行でのシオニスト占領政権による侵略行為は、国際社会におけるこの政権のさらなる孤立化を招くだろう」と述べました。
さらに、フセイン・イラク外相もアラーグチー外相との電話会談において今回のイスラエルの行動を強く非難し、この犯罪に対する世界規模での非難を求めました。イラク外相のこの呼びかけにアラーグチー外相も謝意を示し、「イランは国家の主権と安全保障、そして国民を守るために断固たる決意で行動し、イスラエルの侵略に断固として報復する」と強調しています。
加えて、フランスのジャン＝ノエル・バロー外相もアラーグチー外相と電話会談し、シオニスト政権によるイランへの軍事侵攻後の地域情勢について協議しました。
この会談でアラーグチー外相は、イランの国家主権と領土保全の侵害というイスラエルの犯罪行為をすべての政府が公然と非難するよう求めました。また、IAEA国際原子力機関理事会でのイランの平和的核開発計画に対する決議を承認するという、一部の欧州諸国の不当で挑発的な姿勢を批判するとともに、「平和目的による他国の核施設への攻撃は国際法で厳しく禁じられており、誰もがイスラエル政権を非難し、この蛮行について責任を問うべきだ」と述べています。
この点に関し、GCCペルシャ湾岸協力会議のブダイウィ事務局長もアラーグチー外相との電話会談でGCCの声明に言及し、シオニスト政権によるイランへの軍事攻撃を非難しました。また、「今回の攻撃は地域的緊張を煽る危険な行動であり、国際法および国連憲章への明白な違反であるとともに、地域・国際社会の安全と安定に対する公然とした脅威である」との考えを示しています。そして「国際社会と国連安保理はこれらの攻撃を非難し、即時停止させる責務がある」と強調しました。これに対しアラーグチー外相も「イスラエルの対イラン攻撃を犯罪として非難する、という地域諸国の一貫した統一的な立場は、好戦的で攻撃的なイスラエルのアプローチに対抗する上で重要かつ必要である」との見方を示しています。
加えてアラーグチー外相は、アントニオ・グテーレス国連事務総長とも電話会談を行い、シオニスト政権による今回の侵略行為をめぐる外交協議を継続しました。またこの会談で、イラン国内の複数の地点に対するイスラエルの軍事侵攻の規模を説明するとともに、世界の平和と安全の維持という国連の責務を果たすべく緊急の措置を講じるよう求めています。
一方、グテーレス事務総長はイランとアメリカの交渉が続く中で行われたイスラエルによる対イラン攻撃、特に核施設への攻撃を非難するとともに遺憾の意を表明し、「我々は国連の能力を活用し、緊張の高まりを防ぎ、地域に安全と平穏を取り戻すよう努力する」と語りました。
このほか、英国のラミー外相もアラーグチー外相との電話会談で地域情勢の緊迫化に遺憾の意を表明するとともに「関係各国が自制し、外交を通じて問題を解決するよう希望する」と述べています。
この会談でアラーグチー外相は「イスラエルによるイランの国家主権と領土保全の侵害、そしてイランの大学教授、軍高官、そして罪のない女性や子供たちを殉教させたことは、国際法の重大な違反である」と述べました。また、イスラエルの犯罪と侵略の肩を持つという欧州諸国の不当かつ挑発的な姿勢を批判し、「この傾向が続けば、地域と世界の安定や安全保障に重大な悪影響が生じる」と警告しています。
これらの国のほかにもクウェート、エジプト、イタリア、ヨルダンの各国外相らが個別にアラーグチー外相と電話会談し、「イスラエル政権によるイランへの軍事攻撃は国際法と国連憲章の明らかな違反である」との見解を示しました。
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