15 6月 2025 - 12:24
Source: Parstoday
イランはこれまでイスラエルの攻撃にどう対応してきたか?

イランは同国の複数地域に対するシオニスト政権イスラエルの攻撃・侵略行為への報復として、同占領地に向けて今なお数百発の各種弾道ミサイルを発射しており、これらの攻撃の終了はまだ発表されていません。

イスラエルが13日金曜、イラン領に対して攻撃・侵略行為に訴え、それにより同国の軍高官や著名な科学者、そして無辜の国民、特に抑圧された子供たちが殉教したことを受けて、同国イスラム革命最高指導者のハーメネイー師はテレビメッセージで「シオニスト政権は大きな過ち、大きな誤り、間違いを犯した。その結果はこの政権を散々な目に遭わせるだろう」と語りました。

ハーメネイー師のこのメッセージを受けて、イランイスラム革命防衛隊は「おお、シーア派初代イマームたるアリー・イブン・アビ・ターリブよ」という聖なる暗号を用いて「真の約束3」作戦を実行段階に移し、イスラエル占領地内の数十の標的、軍事拠点、空軍基地に対しする徹底的かつ的確な反撃を開始しました。この記事では、この攻撃に対するイランの報復がどのように実施されたかを検証していきます。

テヘラン時間22時頃に作戦開始

イラン軍は現地時間13日22時頃、イスラエルによる残虐な攻撃への断固たる報復として、イスラエル占領地に向けて数百発の各種弾道ミサイルを発射する「真の約束3」作戦を開始しました。この攻撃に対し、米CNNはイスラエル軍の談話として「イスラエル全土がイランの継続的な攻撃を受けている」と報じています。また占領地での「真の約束3」作戦の開始と同時に、イスラエル軍報道官の記者会見も中断されました。

ミサイル攻撃の第2波

イスラエル占領地に対するイランの攻撃の第2波は13日午後11時頃に始まり、イスラエル放送局によれば、イランから占領地に向けて約100発のミサイルが発射されています。レバノンのアル・マヤーディンTVは「イランのミサイルが占領地の主要都市テルアビブを直撃した」と報じました。イスラエルの公用語・ヘブライ語メディアはまた「テルアビブにある戦争省本部アル・カリヤ付近で炎が上がるのが目撃された」と伝えています。

イランはこれまでイスラエルの攻撃にどう対応してきたか?

イランのミサイルがテルアビブの軍事基地に着弾した様子


第3波

イスラエルのメディアが占領地に対するイランのミサイル攻撃の第3波を報じたのは、日付が変わって午前2時頃のことでした。この攻撃では、イランが発射した多数のミサイルがイスラエルの防空網を突破し、占領地の特定の標的に命中しました。イスラエルの報道各社は、イランのミサイル1発がテルアビブの50階建てのビルに着弾したと報じています。またイスラエルの情報筋によれば、この新たな攻撃の波では少なくとも150発のミサイルが発射されたということです。

第4波

アル・マヤーディンTVは、占領地に対するイランのミサイル攻撃の第4波が午前5時に開始されたと報じました。イスラエルのメディアによりますと、イランのミサイルは占領地のテルアビブ、聖地ベイトルモガッダス・エルサレム、ハイファ、ベエルシェバ、バヒラ、ガリラヤに着弾し、占領地の北から南までサイレンが鳴り響きました。イスラエル報道各社はさらに「北部の複数の場所で大規模な爆発音が聞こえた」と報じています。多くの市民らは、これらの攻撃を前例のないものだと主張しています。イスラエルメディアはまた目撃者の証言として、占領地北部の複数の地域で激しい爆発が発生したと報じています。さらに複数の報道によりますと、複数回にわたる爆発でハイファ港が振動したということです。

イランはこれまでイスラエルの攻撃にどう対応してきたか?

イランのミサイルが着弾したテルアビブの軍事基地


第5波

イスラエルの報道各社は午前6時20分頃、イランによるミサイル攻撃の第5波の開始を報じるとともに、この時にイランのミサイルがイスラエル全土を標的にしたと報じました。これらのメディアによれば、イランによるミサイルの第5波はティベリア、占領下のゴラン高原、そして下ガリラヤ地方の標的に命中したということです。イスラエルのメディアはさらに、「主要都市テルアビブに対するイランの最新のミサイル攻撃で、少なくとも6棟の建物が完全に破壊された」と伝えました。

「真の約束」作戦で標的となった場所は?

イスラム革命防衛隊司令官顧問のアフマド・ヴァヒーディ准将は、「『真の約束3』作戦では、複数の段階にわたり150以上の標的が検討され、各段階において我が国の航空宇宙軍の綿密な計画によりシオニスト政権に大きな打撃が加えられた」と語りました。また占領地中心部におけるこの作戦の標的についても、「イスラエル南部のネバティム空軍基地とオブダ空軍基地は、F-35、F-16、F-15戦闘機に加え、重輸送機や給油機、シグナル・電子戦センターが配置された重要な拠点として対イラン攻撃の起点となった場所であり、これらの基地が標的となった」と述べています。

また「テルアビブ近郊のもう一つの重要な空軍基地、テル・ノフも、厳重な防衛にもかかわらずミサイルが着弾した。ミサイル作戦を遂行していた軍需産業の中心地、および戦争省が標的となった」と強調しています。

さらに、「我々は本日、イラン軍の強大な力と能力をもって敵方に強い打撃を与えることにより、彼らの計算が妨害され、自らを危険な状況に陥れ、大きな過ちを犯したことを思い知らせた」と述べました。

攻撃は継続中か?

イランはまだ「真の約束3作戦」の終了を発表していません。この点について、テルアビブ駐在の米国大使は米CNNに対し、「イスラエルにとって困難な夜だった。イランはイスラエルへのミサイル発射を継続すると予想している」とコメントしています。

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