イランとアメリカによる第2回間接協議は19日、ローマで開催されました。イラン代表団を率いたアラーグチー外相はこの交渉後、予想される合意案の原則と目標における進展が見られたことを明らかにし、「イランの多くの人々にとってイラン核合意はもはや十分ではなく、その教訓だけが残っている」と強調しました。
イラン外務省のバガーイー報道官も、「経済面での体感的な効果のある制裁解除」というイランの要求を強調しました。比較的前向きな雰囲気の中で進んだ協議は、あす23日からオマーンにて技術専門家レベルで継続される予定です。
概念の変化とイランの外交的勝利
イランの国際問題専門家、ファルシード・バーゲリヤーン氏は今回の協議を分析し、イラン側が協議への積極的な参加により、アメリカの「交渉不可能である」という捉え方を無効にしたと考えています。この成果は、米国メディアの主張に反してイランが建設的な対話の準備があることを示したものであり、イランにとって大きな勝利だと言えます。
バーゲリヤーン氏はまた、「協議がイタリアのような第3国で行われるということは、協議が間接的なものであることを証明しており、直接交渉に関する噂は事実無根である。これらの交渉は高官レベルで始まり、専門家レベルで継続される予定であり、このプロセスはイラン外交の歴史に記録されるだろう」と強調しました。
さらに、「専門家レベルでは課題が生じる可能性があるものの、双方の当事者らが協議継続の意思があるのは、成果を出すことへの真剣な決意を示している。交渉の肯定的な雰囲気と建設的な論調に関する当局者の発言にも否定的な評価はなく、これは解決策を見出そうという双方の意欲を物語るものだ」としています。
協議の見通しと今後の課題
バーゲリヤーン氏はまた、協議に反対する地域および地域外の勢力の関与を指摘し、彼らがメディア活動を通じて交渉プロセスを妨害しようとする可能性を指摘しました。しかし、協議が衝突や戦争につながることはないとして楽観的に捉えています。
米・イラン間の協議の結果に困惑を示したイスラエル当局者の発言には矛盾が見られ、このことは今回の協議が地域情勢にプラスの影響を与えていることをうかがわせます。
これらの交渉によって、イランは自国に対する否定的な風評を解消できたとともに、外野からの一連の主張に反して、時折交渉を長引かせていたのは米国であったことも証明しました。このプロセスが継続されれば、専門家レベルの課題が当局者の決断により解決されるという条件で、制裁の解除、イランの経済活動の強化、地域の平穏実現につながる可能性があると言えるでしょう。
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