アトワン氏は12日付の記事で、オマーンにおけるイランと米国の間接交渉について「12日に始まった『意志と意志のぶつかり合い』において、イランは米国に対し大きなゴールを決めることに成功した」と記しました。
アトワン氏は「この成功は、交渉が『間接的』であることを主張することで達成された。 これは直接交渉を求めたアメリカ側の意向に反するものだ。直接交渉は、トランプ米大統領がイスラエルのネタニヤフ首相との共同記者会見で発表したことだ。この発言はネタニヤフ首相を驚かせ、衝撃さえ与えた」としました。
また、「(イランとの協議に臨んだ)スティーブ・ウィトコフ米大統領特使が率いるアメリカ代表団は、弱体化した脆弱な立場からこの交渉に参加している。特に、世界の200以上の国と機関に関税を課すという米国の政策が失敗し、米国の孤立化を招き、特に欧州と東・南アジアにおけるかつての同盟国が新たな敵に変貌する事態となった後ではなおさらのことだ」と付け加えました。
さらに、「2015年の核合意交渉を主導したベテラン外交官、アラーグチー外相が率いるイランは経験と交渉技術を駆使し、トランプ大統領の脅迫や威嚇に屈しなかった。彼らはアメリカに対し自らの全ての条件を巧みに突き付けた。交渉を核問題に限定すること、ミサイルシステムや無人機、ガザ、レバノン、イエメン、イラクの抵抗集団との関係といった問題には触れないことなど、彼らは自分たちのやり方を貫いた」としました。
そして、トランプ大統領が全面的な軍事攻撃の示唆による脅迫を撤回した理由として、最高指導者ハーメネイー師が率いるイランが米国との対決において断固たる姿勢を示したことを挙げ、「イランは、2018年に核合意から一方的に離脱したトランプ大統領を信頼していない。彼らは、トランプ氏がイスラエルの操り人形と化したことも熟知している」と指摘しました。
そして、「トランプ大統領の就任後わずか数カ月で、アメリカは国際舞台で大きな茶番劇を演じた。現在、イランやその同盟国がこうした状況を利用し、ある意味快哉を叫んでいるのも不思議ではない。そして、『最後に笑う者が一番よく笑う』ということわざにもあるように、この戦いの真の勝者は将来明らかになるだろう」と締めくくりました。
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