イスラエル政権は2023年10月7日にガザ地区への攻撃を開始した末、同地区で一時的な停戦を確立したものの、一貫してこれに違反し、ガザ地区各地に対する広範囲にわたる攻撃の新ラウンドを開始しました。
パールストゥデイがIRIB通信の報道として伝えたところによりますと、ガザ地区中心部のデイル・アル・バラ市、ハーンユヌス県ハマド市、ガザ地区南部のラファ市西部などが22日土曜朝、イスラエル軍の空爆を受けました。特に、ガザ地区中心部ヌセイラトの難民キャンプに対するイスラエルの空爆では、数人のパレスチナ人が殉教し、負傷しました。
さらに、ガザ地区北部ジャバリアにある集合住宅への爆撃でも1人が殉教し、数人が負傷しました。イスラエルの戦闘機はまた同日朝、ガザ北部のベイトラーヒヤー及び南部ラファを爆撃しました。これらの攻撃を受けて、ガザ保健省報道官は、「当地区各地では今月18日朝から敵による大量殺戮が続いている影響で720人以上のパレスチナ人が殉教し、900人以上が負傷しており、しかも負傷者の70%が女性と子供である」と発表しています。
ガザ地区のパレスチナ保健省の声明では、2023年10月7日以来のイスラエルによる対ガザ大量虐殺戦争での殉教者数は4万9600人以上に上り、負傷者数は11万3000人にまで増加していると報告されています。
米国のゴーサインを得てイスラエルがガザ地区への新たな攻撃を開始したことを受け、ガザのいずれの区域も攻撃を免れず、イスラエル政権は住宅、学校、難民の避難場所、そして難民キャンプを激しく攻撃しています。
パレスチナの子供は食用のため樹木の葉を収集
この点に関して、人道支援団体は再三にわたり「ガザ地区で広がる飢餓が数千人もの子どもや女性の命を脅かしている」と警告しています。1年以上に及ぶ対ガザ戦争中に公開された動画や報告から、人々、特に子供たちが食物を探すために木の葉や家畜の餌の中に避難し、また多くの子供たちが深刻な栄養失調で亡くなったことが判明しています。
廃墟の中で断食後の夕食をとる市民
イスラム教徒の断食月・ラマザーン月を迎えている中、一部の地区ではパレスチナ人らが戦争で破壊されたモスクや学校の廃墟の中で、最近の攻撃で近親者を亡くすという寂しさを抱えながら、断食終了後の夕食をとっています。ガザの夜明けは暗闇と飢餓と恐怖が漂っています。相当数の世帯は、水が入ったプラスチック容器数個と少量の食料しかなく、限られた援助が届くのを待ちわびながら、非常に厳しい条件下でのラマザーン月を過ごしています。2023年10月にイスラエルによる残忍な攻撃が始まって以来、ガザ地区は荒廃し廃墟と化しています。イスラエル政権はガザを全面的に封鎖し、食料、医薬品、燃料の搬入をほぼ完全に阻止しています。
ハマス軍事部門「カッサム旅団」がイスラエル軍基地をミサイル攻撃
パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの軍事部門「カッサム旅団」も、ガザ地区とパレスチナの他地域におけるイスラエル軍の犯罪への報復として、イスラエル占領地アシュケロン市の軍事基地をミサイル2発で攻撃しました。これに先立ち、イスラエルのメディアは、アシュケロンで警報サイレンが鳴っていると報じています。パレスチナ抵抗勢力によるイスラエル基地へのミサイル攻撃は、これで2日目となっています。なお、抵抗勢力は去る今月20日にも占領地の主要都市テルアビブをミサイル3発で攻撃しています。
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