イラン国連次席代表・大使を務めるザハラー・エルシャーディ氏が、国連女性の地位委員会の会合で「一部の外国は圧力によってイラン女性の権利を侵害しようとしているが、我が国の女性たちは自らと社会のためにより公正な未来を築く決意を固めている」と語りました。
エルシャーディ次席代表は14日、米ニューヨークで開かれた国連女性の地位委員会の第69回会合で、「既に失敗している一方的な制裁や最大限の圧力政策による悪影響にもかかわらず、イランの女性たちは進歩の道を歩み続け、自らの社会と家族を強化している」と述べました。
エルシャーディ次席代表は「イラン女性の粘り強さ、決意、そして強い意志は、彼女たちの生活のあらゆる面での進歩の鍵となる要素となっている。一部の外国が圧力行使によりイランの女性たちの権利を侵害しようとしている一方で、彼女らは自らと地域社会のためにより公正な未来を築く決意を固めている」としました。
また、1979年のイスラム革命後におけるイラン女性の個人的、社会的進歩に言及し、「我が国は社会、文化、政治、経済の発展の促進に女性が極めて重要な役割を果たしている現実を認識している。現在、イランでは大学教員の33%、専門医の40%、高度技能専門医の30%、医療従事者の50%以上、公的部門の労働力の45%、民間部門の74%を女性が占めている」と語りました。
エルシャーディ 氏によれば、同国では毎年30万人の農村・遊牧民の女性が職業訓練を受けており、3万2000の企業・職場が女性により経営されています。イランの女性はまた、新規雇用の41%を占めています。さらに現政権では、上層管理職に190人以上の女性が任命されており、内閣に4人(政府報道官、道路都市開発大臣を含む)、政府機関のトップに14人、省庁の次官に13人、顧問および補佐官に17人、局長110人、州知事17人、郡知事16人が任命されています。
エルシャーディ次席代表は続けて、現在もイスラエルが特に女性と子供をはじめとするパレスチナ人に対し引き起こしている犯罪に言及し、「ガザにおけるイスラエルの蛮行は残虐な大量虐殺、戦争犯罪、人道に対する罪以外の何ものでもない。無辜の女性や子どもの大規模な虐殺、重要なインフラの意図的な破壊、パレスチナ人の追放という残忍な行動により、パレスチナの成人女性と未成年女子は最も基本的な人権さえも享受できなくなっており、彼女たちに能力をつけさせる可能性は完全に失われている」と述べました。
そして最後に国際社会に対し、このような悲劇を正しく認識し、これらの犯罪の加害者の責任を問うべく直ちに断固たる措置を講じるよう求めました。
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