【ParsToday国際】G7外相とEU代表が発表した最終声明について、5つのポイントをこの記事で解説します。
1.ウクライナへの支持表明
G7は声明でウクライナの長期的な繁栄と安全を強調し、停戦実現に向けた継続的な努力、特に今月11日にサウジアラビアで行われた米国とウクライナの会談を歓迎しました。声明では「G7はウクライナの即時停戦の約束を称賛した」としていますが、停戦をめぐるロシアとウクライナの認識には依然として隔たりがあります。
2.ロシアへのけん制
G7諸国はロシアに対しても、対等な条件で停戦に同意しそれを完全に実施するよう求めました。また、ロシアがこうした停戦に同意しない場合は、追加制裁の行使、原油価格の上限設定、さらなる対ウクライナ支援、凍結されたロシア資産からの臨時収益の利用などの手段を含むさらなる代償をロシアに課すと脅迫しています。
3.ガザ問題への干渉
G7はまた、ガザ問題に関して、ハマスが拘束する人質の全員解放および遺体の家族への引き渡しを求めました。その上で、「ハマスはガザの将来に役割を果たすことはできず、もはやイスラエルにとっての脅威であってはならない」と強調しました。
4.「1つの中国」への反対
このほか、台湾海峡の平和と安定を維持することの重要性も強調し、中国本土と台湾の間の問題の平和的解決を求めるとともに、力や脅迫による現状変更の一方的な試みへの反対が改めて表明されました。G7はまた、台湾が国際機関に有意義な参加をすることも支持しました。
5.対イラン非難
G7はイランについても「地域の情勢不安の主な原因であり、同国による核兵器獲得は決して許されるべきではない」と主張しました。そして、「イランは方針を転換し、緊張緩和や外交を選択すべきだ」と強調しました。
G7のこの主張に対し、イラン外務省のバガーイー報道官は「G7外相会議の声明に記されたイランに関する主張は、全くの事実無根かつ欺瞞である」と表明しました。
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