カセム事務局長は23日、レバノン首都ベイルート南部で行われたナスロッラー師とサフィーウッディーン師の葬儀で、「今日、我々は世界における自由の羅針盤であった歴史的、国民的、アラブ・イスラムの指導者に別れを告げるが、ナスロッラー師の道筋と潮流は残っている」「我々は、占領の終結とシオニスト政権の崩壊という目標を達成すべく、今後ともナスロッラー師が示した道を歩み続ける」と語りました。
イラン最高指導者に謝意表明
カセム事務局長はまた、この葬儀に際してイラン最高指導者ハーメネイー師の発した談話および、葬儀に参列した国内外のすべての賓客らに改めて謝意を表し、「今日はレバノンにとって歴史に残る日となるだろう」と述べました。
さらに現状の変化について触れ、「我々は今、独自の手段、方法、方式を持つ新たな段階にある。イスラエルはもはや占領と侵略を続けることはできず、我々は国民に対する虐殺の続行を許さない」としました。
ナスロッラー師はパレスチナ理念の復活に大きく協力
カセム事務局長は「殉教者ナスロッラー師はパレスチナと聖地ベイトルモガッダス・エルサレムに目を向け、パレスチナ大義の復活に多大な貢献をした」と強調しました。また、「この偉大なる殉教者は戦士たちの寵児であるとともに、パレスチナと聖地の羅針盤であった」と語りました。
抵抗は無敵
また、抵抗運動の将来について「抵抗運動は人々の存在と準備によって継続する。抵抗運動は信念かつ権利であり、それは誰にも破壊できない。我々は抵抗運動を信じ、自らの義務だと考えている。抵抗運動は人々の間に深く根差した信念であり、不滅の情愛でもある」と述べました。
トランプ米大統領のガザ住民強制移住計画に反対
カセム事務局長はこのほかにも、「イスラエルによる占領の脅威が存在する限り、抵抗は続くだろう。また、我々はトランプ米大統領が提起した、パレスチナ人をガザから追放する計画に抵抗するとともに、パレスチナを支援していく」と強調しました。
米・イスラエルによるレバノン支配を許さず
また、7万5000人のイスラエル兵が抵抗勢力を前にレバノンに進撃できなかったことを指摘し、「我々はアメリカによるレバノン支配を許さない。彼ら(イスラエルとアメリカ)は、軍事的圧力で達成できないことを政治的手段で達成できると思い込んでいたが、これにおいても失敗した」としました。
