ペゼシュキヤーン大統領は23日、BRICS首脳会議出席のため訪問しているロシア・カザンでエチオピアのアビー・アハメド首相と会談し、「私はイラン国内の融和と社会統合、また世界各国との関係・協力強化をめざして大統領選に出馬し、国民の信任を得た」「イスラエルは私の大統領就任の初日に、イランを訪れていたハマスのハニヤ政治局長を暗殺し、我々のめざしていた方針を無にした」と語りました。
ペゼシュキヤーン氏はその上で、「イランはガザ停戦を望んだがゆえに、イスラエルへの報復を自制した。しかし、その後もイスラエルの犯罪はやむことはなく、ガザのみならずレバノンにも戦火を拡大したことから、これ以上の自制は不可能だった」と述べました。
また、西側諸国による支援がイスラエルによる犯罪が続く原因だとし、「イスラエルがイランを攻撃するような誤りを犯せば、毅然とした信じがたい報復を目の当たりにすることになる。我々は決して戦争の拡大を望んでおらず、平和に向けたあらゆる動きを歓迎するが、イスラエルの行動は地域全体に戦火を広げることが目的だ。したがって、各国とくに西側諸国はイスラエルをコントロールすることが必要だ」と述べました。
これに対し、アビー首相は「イランはエチオピア国民の間で好感されている」「我々は西アジア情勢を懸念をもって注視している」と語りました。
また、「イランは強く自立した国だ」とし、「現在の世界・地域秩序は不平等にもとづいており、BRICSのような機関はそのような不平等を解消する上で大きな役割を果たすだろう」と述べました。
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