13 3月 2025 - 17:15
Source: Parstoday
イラン海軍司令官がトランプ氏を「妄想癖」と呼ぶ理由とは?

イラン海軍のシャハラーム・イーラーニー司令官が、同国および中国とロシアによる合同軍事演習「海上安全保障ベルト2025(セキュリティ・ベルト2025)」をめぐるトランプ米大統領の発言に対し、「一部の者は妄想に陥っている」と語りました。

 今回で7回目となるこの合同軍事演習はイラン、ロシア、中国の海軍艦隊に加え、アゼルバイジャン、南アフリカ、オマーン、カザフスタン、パキスタン、カタール、イラク、UAEアラブ首長国連邦、スリランカからのオブザーバーが参加して北インド洋で開催されました。この演習は北インド洋の安全と持続可能な海上交流の強化、ならびに合同海軍作戦の企画立案と実施におけるイランの戦略海軍、そして中国、ロシアの海軍間の関係強化を目的としたものです。

演習は10日、ロシア海軍の駆逐艦2隻および補給艦「ペチェンガ」、中国海軍の駆逐艦「包頭」と総合補給艦「高郵湖」を含む部隊がインド洋北部のイラン領海に入り、始まりました。

イラン、中国、ロシアの海軍力の相乗効果を示したこの演習は、米国など地域の安全保障上の敵国の間に懸念を引き起こしました。トランプ米大統領は10日に米南部フロリダからワシントンに大統領専用機で戻る途中、「イラン、ロシア、中国の3カ国による合同演習の開催を懸念するか」という記者の質問に対し、「ない。なぜなら、我々は彼ら全員よりも強いからだ」と豪語しました。

この発言について、イラン海軍のシャハラーム・イーラーニー司令官は、「トランプ大統領の発言は妄想も甚だしい」とし、「海上での活動勢力は増大している。この合同演習におけるイラン、中国、ロシアの3カ国の参加は安全保障の源泉であるが、これに反する発言を提起し妄想にかられる者は、世界のいずれの地域にあっても安全と平和をもたらしたことはなく、常に多くの情勢不安を引き起こし、人類社会を脅かしてきた」と述べました。

また、「今日、上海協力機構およびBRICSの加盟国は、海洋経済において可能な限り最善の方法で積極的な役割を果たす能力を持っている」「今回の演習はイラン・ロシア・中国が中心だが、他の地域諸国も自らの意志で今日の演習に参加している」と語りました。

イラン海軍は、国際水域における安全確保の役割を担うことにより、海上安全保障の発展に重要な役割を果たしてきており、この分野でもさまざまな艦隊を国際水域に派遣してきました。イラン海軍司令官の話では、イラン海軍は約20カ国の船舶を支援してきた経歴があります。

342/

Your Comment

You are replying to: .
captcha