アンサーロッラーのアブドルマリク・アル・フーシ最高幹部は現地時間の12日夜、紅海およびバブエル・マンデブ海峡、アデン湾、ならびにアラビア海を通過するイスラエル船舶の航行を禁止するとともに、「これらの海域を通過するイスラエル船舶はすべて軍事攻撃の対象とする」と表明しました。
アル・フーシ最高幹部は今回の措置について、イスラエルによるガザ地区への支援搬入妨害や送電停止などに対する必要な対抗措置であると強調し、こうしたイスラエルの行為を「戦争犯罪だ」と非難しました。
さらに、パレスチナ情勢に関するアラブ諸国の立場を批判するとともに、「アラブ諸国の首脳陣らはアメリカやイスラエルと共謀し、パレスチナ支援のためのあらゆる措置を妨害している」とし、「イスラエルの犯罪に対するアラブ諸国の沈黙と無策は大きな罪であり、責任逃れの表れだ」と述べました。
そして、「アラブ指導者らの声明は口頭での非難のみにとどまり、政治、経済、外交の分野でイスラエルに対して実際的な行動は取っていない」と指摘し、一部のアラブ諸国がイエメンによる対イスラエル封鎖措置を回避するために陸路を開設しており、この問題が世界銀行の報告書にも反映されていることを明らかにしました。
そして、イスラエルの肩入れにアメリカが関与していることに言及し、「バイデン前米政権は、イスラエルの犯罪幇助という点でトランプ現政権よりもさらに踏み込んでいた」と強調し、「イスラエル船舶を軍事攻撃の対象とするのは序の口に過ぎず、ガザ封鎖が続く場合、アンサロッラーとしてもっと厳しい措置を取るだろう」と警告しました。
アル・フーシ最高幹部は最後に、「イスラエルへの対処に向けたあらゆる実際的な選択肢が検討されており、パレスチナ人に対するイスラエルの犯罪を止めさせるには、強力かつ抑止力のある対応が取られる必要がある」と強調しました。
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