ハッジ(メッカ大巡礼)期間が到来しました。情熱溢れ内容豊かなるこの儀式の創始者である預言者イブラーヒーム(AS)について、画像とクルアーン(コーラン)の内容で追う連載“マスジド・ル・ハラームから“をABNA の読者の皆様に捧げます。
至高なる神はクルアーンの中でこのように仰います。
وَتَاللَّهِ لَأَكِيدَنَّ أَصْنَامَكُمْ بَعْدَ أَنْ تُوَلُّوا مُدْبِرِين ؛ فَجَعَلَهُمْ جُذَاذًا إِلَّا كَبِيرًا لَهُمْ لَعَلَّهُمْ إِلَيْهِ يَرْجِعُون
「アッラーに誓って、わたしはあなたがたが背を向けて去った後に、あなたがたの偶像に一つの策をめぐらそう。」こうしてかれは、必ずかれらがそこに返って来るであろうと(思って)、唯一体の巨像を除きそれらを叩き壊した。
クルアーン第21章アル・アンビヤーゥ(預言者たち)57・58節
クルアーン解説書“タフスィール・ネムーネ“より
預言者イブラーヒーム(AS)は、神を信じない者たちの拝む偶像を破壊することに対する危険、それを行った後に起こるであろう嵐に恐れることなく、ふさわしい機会に男らしく勇敢に行動を起こしました。彼は、狂信と無知によって人々が慕う神々(偶像)のうち一番大きなものを除き、全てを叩き壊しました。
彼の目的は、偶像崇拝者が彼の許にやって来ること。そして彼も自分の言い分を彼らに伝えることでした。
注:私たちは「偶像崇拝」という言葉を耳にする際、石や木でつくられた偶像を創造します。しかし実際には、どんな姿形であろうと神以外のあらゆる種類の注目という広範な概念を含みます。
有名なハディース(伝承)によれば、人を神から遠ざけ夢中にさせるあらゆるものがその人にとっての偶像というわけです。
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