6 10月 2017 - 17:21
映像/イエメンの子供の10人中8人が急性栄養失調

国連児童基金(UNICEF)は、イエメンの10人の子供のうち8人が急性栄養失調に苦しんでいると発表しました。

ユニセフによりますと、イエメンの10人子供のうち、8人の子供がサウジ連合の攻撃と継続的な封鎖の影響によって、世界でもほかに例がないほどの急性栄養失調に苦しんでいるということです。

国際ニュースネットワーク“エル・メイデン”の記者アフマド アブドゥル ラフマーン氏はイエメン北西部サアダの共和国病院を訪問し、実際に彼らに会うことによって子供の健康状態について知るに至りました。

記者はこのように述べました。

「サーレムという名のこの子供は、ベッドに座って傍らに腰掛ける母親を、まるで彼女に助けを求めるように見つめています。サーレムはここにいる数百人の他の子供たち同様、重度の栄養失調に苦しめられています。この乳児は生後3か月になりますが、その体重は2.5にも及びません。そしてその青白い顔にはシワが刻まれ皮膚は彼女の細い骨に、まるではりついているようです。ファーティマというこの乳児は生後6か月ですが、体重は2㎏に満たない状態です。」

これに続く報告の中で同病院の小児病棟に勤める看護師、モハメド アル ムエイエッド氏は、このように述べました。

「子供たちの栄養失調は以前に比べ拡大している。殊に遠隔地においては、医療スタッフが不足しているために栄養失調が増加傾向にある。」

記者はこのように続けました。

「ここでは、子供たちが攻撃される状況の中に包囲されているため、患者たちが居住地の小児科を受診することは困難なことであります。急性栄養失調が原因で、サアダは世界の子供たちの中で低身長の最も高い割合を記録しています。またこの州では16%の子どもたちが急性栄養失調に由来する体重減少に苦しんでいます。イエメンのその他の4つの州アル・ハディド、タズ、ハジ、ラヒジュもまたこの問題が最も高い割合で記録されています。」

 

記者は最後にこのように語りました。

「サアダ州のこの子供たちは、サウジの戦闘機が直接殺害することこそないイエメンの子どもたちの一例にすぎません。

しかし、サウジは子供たちを(コレラなどの)伝染病や障害といった病の窯に追いやり、この方法によって毎日彼らを何千回も殺害しているのです。」

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