7 5月 2025 - 21:30
Source: Parstoday
ベングリオン空港が落城;イエメン技術者のミサイルが米THAADシステムの宣伝に終止符

イエメン軍が発射した最新鋭の弾道ミサイルが、シオニスト政権イスラエルの多層防空システムとアメリカの最新鋭システムを突破し、同政権の占領地にあるベングリオン国際空港を狙い撃ちしました。

 タスニーム通信によりますと、シオニスト占領地域がイエメンのミサイル「パレスチナ2」で攻撃されたことを受け、イスラエル政権の安全保障関係者の間には驚愕の波紋が広がり、またイスラエルと米国の高価な防衛システムの有効性に対する深刻な疑念が提起されています。

前代未聞の軍事的敗北;イエメンのミサイルが最先端の防衛システムを突破

イエメン軍がベングリオン空港への戦略的ミサイル攻撃に成功したことは、地域の安全保障上の転換点と考えられています。

占領地の公用語であるヘブライ語の情報筋は、イスラエルの弾道ミサイルを対空防衛システム「アロー3」と米陸軍が開発した弾道弾迎撃ミサイル・システム「THAAD」が起動されていたにもかかわらず、イエメンの弾道ミサイルが目標に命中したことを認めました。イスラエルの軍事アナリスト、ヨッスィ・イェホシュア(Yossi Yehoshua)氏はイスラエルの新聞イディオト・アハロノトのインタビューで、「アロー・システムと米国のTHAADはいずれもイエメン軍の最新鋭弾道ミサイルの迎撃に失敗した」と認めています。

素早い反応;国際線の欠航から戦時内閣の緊急閣議まで

イエメン軍がシオニスト占領地域にミサイル攻撃を開始した後、数十の国際航空会社が占領地の都市テルアビブ行きの便を急遽欠航・運航停止としました。同時に、ネタニヤフ・イスラエル首相は治安・軍当局者らとの緊急会議を招集しました。ヘブライ語筋は、政権当局者の間で「広範囲にわたるパニック」が起こっていると伝えています。

数十億ドル級のシステムが迎撃に失敗した理由とは?

イスラエル政権はアイアンドーム、ダビデスリング(ダビデの投石器)、アローなどの防衛システムの開発に毎年数十億ドルを費やしています。しかし、専門家らはこれらのシステムが迎撃に失敗した原因として、イエメンのミサイルが持つレーダー探知の回避技術、迎撃作戦における人為的ミス、そして多方面からの脅威によりシステムの防御処理能力の限界を超えた飽和攻撃などを挙げています。イスラエル軍関係者はシオニスト系新聞マアリブに対し、「イエメンは今や予測不可能な一大勢力と化している」とコメントしました。

戦略的影響;イスラエルのシステム購入への躊躇から米システムに対する信頼の危機へ

イスラエルの防衛システムの失敗は、軍事輸出契約への影響や米国の防衛システムに対する信頼の危機など、広範囲にわたる影響を及ぼす可能性があります。

緊迫化の未来;イエメンが警告、「さらに広範に攻撃、イスラエルは戦略的膠着状態に陥る」

イエメン軍のヤフヤー・サリーウ報道官は「最も驚くべき作戦の本番はまだこれからだ」と警告しました。複数のイスラエル人アナリストは、「イスラエル側にとって、イエメンに対処するための選択肢はごく限られている。それは、イスラエルとイエメンが地理的に2000キロも離れているために、空爆はいずれもコストがかかり戦果にはつながらないからだ」との見解を示しています。

とは言え、最近の対イエメン攻撃における米国の手痛い失敗経験は、この戦略が効果的ではないことを物語っています。イエメンによるベングリオン空港へのミサイル攻撃は、軍事作戦の成功ではなく、イスラエルと米国の安全保障戦略に激震を引き起こした形となっています。

今回の出来事から、数十億ドル相当の西側諸国の技術がイエメン人民戦線の抵抗の意志に対し脆弱であることが証明されました。イスラエルの安全保障関係者は今、「イエメンのミサイルが我々のシステムをかいくぐった場合、より大規模な攻撃に直面したら我々はどうするのか」という根本的な問題に直面しているのです。

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