イルナー通信によりますと、ナスィールザーデ・イラン国防軍需相は20日火曜、アルメニアの首都エレバンで同国のパピキヤン国防相と会談した際、コーカサス地域における域外勢力の進出に警告を発し、「地域の安全保障は、地域諸国によって計画されるべきだ。それは地域外諸国の干渉は、さらなる情勢不安を招くだけだからである」と語りました。
また、イラン・イスラム革命指導者ハーメネイー師の発言に言及し、「イランはアルメニアとの関係発展を重視しており、相互利益に基づき、他国の勢力からの圧力とは無関係に協力を継続していく」と述べています。
さらに両国関係の戦略的重要性を強調するとともに、「アルメニアはイランの近隣政策において特別な位置を占めており、両国の関係は確固たる歴史・文化的基盤の上に築かれている。コーカサス地域の恒久的な平和は地域発展の大きな機会を生み出すだろう」とコメントしました。
加えて、イランにおけるイスラム教徒とアルメニア系キリスト教徒の平和的共存について言及し、これを宗教間交流の成功例だとするとともに、「イランの原則的な政策は、すべての隣国、特にアルメニアとの関係を強化することであり、いかなる障害もこの道を阻むことはできない」と付け加えています。
そして、両国にとっての隣国・アゼルバイジャン共和国とアルメニア間の和平交渉を支持し、「イランとして平和条約の調印を支持し、このプロセスを推進させる用意がある」と強調しました。
なお、この会談の最後には、両国の国防省間における協力覚書が当事者らにより調印されています。
342/
Your Comment