28 4月 2025 - 22:36
Source: Parstoday
「イランはアゼルバイジャン人の第二の故郷」;イラン大統領が語るアゼルバイジャンとの揺るぎない絆

ペゼシュキヤーン・イラン大統領が、アゼルバイジャン共和国への公式訪問を前に同国の国営テレビ局のインタビューに応じました。

 ペゼシュキヤーン大統領は27日日曜、隣国アゼルバイジャンの国営テレビ局によるインタビューで、両国間の歴史、文化、宗教面での深いつながりを強調し、「イランはアゼルバイジャン人にとって第二の祖国であり、我々はアゼルバイジャンで決して疎外感を感じたことはない」と語っています。また、アゼルバイジャン共和国の人々に対する情愛を表明するとともに、「経済、文化、科学、政治の分野で二国間関係の強化に向け努力する所存だ」と述べました。

また、近く予定されているアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領との会談に言及し、「エネルギー協力に加え、イラン側国境都市アースターラーとアゼルバイジャン側アスタラを結ぶ、鉄道などの輸送ルートの開発を含む戦略的事項が課題になっている」としています。

さらに、「イランはアゼルバイジャン共和国とアルメニアの領土保全を尊重しつつ、両国間の和平プロセスを支持している」と強調しました。

加えて議会、学術、文化協力の重要性を指摘し、「我々はアゼルバイジャン共和国とのあらゆる協力に応じる用意があり、共同での諸活動に制限はない」と語っています。

そして、アゼルバイジャン語による詩作で知られるイランの詩人モハンマド・ホセイン・シャフリアールの詩「ヘイダル・バーバー」の一部を朗読してアゼルバイジャン文化への親近感を示すとともに、「我々はアゼルバイジャン共和国の同胞を心から愛している」と付け加えました。

このほかにも、両国間の過去の出来事についての質問に答え、軽率な行動が二国間関係に及ぼす悪影響を防ぐ必要性を強調し、「一部の人々の非原則的な行動による同胞関係の毀損を許してはならない」と述べています。

また、BRICS新興経済国グループやSCO上海協力機構などの国際組織におけるイランとアゼルバイジャン共和国の相互支援を、地域協力の強化に向けた一歩として歓迎しました。

このインタビューは、ペゼシュキヤーン大統領のアゼルバイジャン首都バクー訪問を前日に行われていますが、アナリストらの見解では、この訪問は2つの隣国間の関係強化と地域の安定創出の転換点になりうると見られています。

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