モフセニーエジェイー長官は22日、カーナ長官との会談で、上海協力機構やBRICSなどの組織が持つ高い能力に言及し、「この2つの重要な組織の加盟国は、主に地域・国際的な勢力均衡において影響力を持つ諸国である。したがって、諸問題や様々な分野、および世界の前に立ちはだかる課題について、加盟国間の交流・協力のレベルをさらに発展・拡大させる必要がある」と語りました。
今夏に上海でBRICSサマースクールが開催
BRICSが運営する国際テレビネットワーク「TV BRICS」によると、今年6月30日から7月25日まで中国・上海にてBRICSサマースクールが開催されます。これは、BRICS加盟国間の科学・文化面でのつながりの強化を目的とした教育事業で、BRICS加盟国の学生や若手研究者らが多数参加するとみられています。このプログラムは、中国の復旦大学のシンクタンクである開発研究所傘下のBRICS研究センターが主催します。
この1カ月間のコースでは、BRICS圏内の学生や若手研究者らが、国際政治の分野における現代の課題、中国の政治体制と外交政策の特徴について学び、また大都市である上海の文化と都市生活様式についても知識を深めることになります。
ロシア、BRICS食糧外交センター設立を提案
一方、ロシアはBRICS諸国間の貿易と食糧安全保障の協力強化を目的とした食糧外交の専門センターの設立を提案しました。ロシア食品輸出業者国民連合のドミトリー・ブラトフ代表は、TV BRICSのインタビューで「BRICS国家研究委員会の枠組み内で、この組織の加盟国間の食糧交易の発展に関する決定の実施を調整するため、『食糧外交センター』を設立する提案がなされた」と述べました。同代表によれば、このセンターは世界貿易の持続可能性を確保する上で効果的な役割を果たしうるということです。
BRICS加盟国が持続可能な農業の推進を決定
以前、BRICS加盟国の閣僚らは持続可能な農業の推進に向けた共同宣言に署名していました。今月17日には、ブラジルの首都ブラジリアでBRICS農業相会合が開催されています。この会合において、参加国は持続可能な農業の発展と世界の食糧安全保障に向けた戦略的遵守事項を概説した共同声明を採択、調印しました。この声明は、食糧不足や価格急騰の状況において、連帯と相互援助に基づきBRICS加盟国間で緊急協力を行うメカニズムを概説しています。
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