20 3月 2025 - 17:22
Source: Parstoday
イラン最高指導者、イラン暦新年でメッセージ 「イスラム共同体と世界の自律した人々はガザ・イエメンに対する犯罪に立ち向かうべき」

イラン最高指導者のハーメネイー師は20日、イラン暦新年1404年の始まり(ノウルーズ)に際してビデオメッセージを発し、今年を「生産のための投資」年と命名しました。

 ハーメネイー師はこの中で、今年のノウルーズがラマダーン月やシーア派初代イマーム・アリーの殉教日と重なったことに触れ、イラン国民にとって恵みの年になるよう望むとしました。

また昨年1403年(2024年3月21日~)を振り返り、イスラエル軍による在シリア・イラン大使館への空爆やイラン前大統領ライースィー氏らのヘリ事故死、テヘランでハマス元政治局長のハニヤ氏が殺害されたことやレバノンでヒズボッラーのナスロッラー前事務局長らがイスラエル軍の空爆で殺害されたことに触れ、「(反革命テロが相次いだ)1360年(1981~82年)のように国民にとって困難が相次いだ」としました。

ハーメネイー師は、そうした困難にあっても国民は強い意志を示したと評価し、その筆頭として故ライースィー大統領の葬儀に大勢の市民が参列したことを挙げ、それが「大きな困難でも国民が弱さを感じる理由にはならなかった」としました。

そして、その後の大統領選挙が遅滞・問題なく実施され、新政権が発足したことを「イラン国民の高い精神性・能力を表すもの」としました。

また、多くのイラン国民がレバノンやパレスチナ市民のために寄付を提供したことも「精神性の強さの証」だとしました。

ハーメネイー師は、今年のスローガンを「生産のための投資」とした理由について、昨年のスローガンが「国民参加による生産飛躍」だったことを引き合いに出し、これが実現するには政府・国民に強い意志が必要だとし、「政府の仕事は、生産のための下地を整え、障害を取り除き、生産に必要な資本を調達することだ。これらがきちんと成されれば、資本が外貨や貴金属の取引といったリスクのあるものへ流れることはない。それには政府や中央銀行の役割が要となる」と述べました。

そして、政府の計画と国民参加により、スローガンどおり「生産のための投資」が実現し、国民生活が豊かになることを望むとしました。

ハーメネイー師はまた、イスラエルがガザ攻撃を再開したことについて「きわめて大きな犯罪」だとし、「これはイスラム共同体の問題だ。共同体全体があらゆる相違や対立を脇に置き、この犯罪に団結して立ち向かうべきだ。また、欧米の(いわゆる西側的価値観に染まっていない)自律した人々もこのイスラエルの犯罪に抵抗し、再び子供や女性たちが殺害されるのを防ぐべきだ」と述べました。

また、今回のイスラエルによる攻撃がアメリカとの調整の上に行われたことに言及し、「アメリカがこの悲劇に加担している」「イエメンへの攻撃と民間人の殺害もアメリカによる犯罪であり、真剣にそれを防ぐことが求められる」としました。

そして最後に、イスラム共同体の勝利とイラン国民の団結・成功が今年も続くことを祈るとし、(シーア派の間で救世主として信じられている)第12代イマーム・マフディーやイラン・イスラム革命の主導者ホメイニー師、多くの殉教者たちの霊魂が平穏であることを望むとしました。

342/

Your Comment

You are replying to: .
captcha