イエメンのアル・マシーラテレビは18日未明、同国首都サヌア県ジャバル・サラフ地区など複数の地域がアメリカ軍の攻撃を受けたと報じました。
西部フダイダへの攻撃
イエメンのメディアによると、同国西部フダイダ県バジル地区にある製鉄工場も12回以上にわたり米軍に空爆されました。ちなみに、この攻撃による人的・物的被害の可能性についてはまだ発表されていません。
北西部で子供2人が殉教
ユニセフ・国連児童基金は声明で、イエメン北西部サアダ県に対する15日の米軍の空爆で少なくとも6歳と8歳の男児2人が殉教したことを明らかにしました。米軍の戦闘機は15日、イエメン首都サヌア及び北西部サアダ県を攻撃し、これにより数十人の殉教者、負傷者が出ています。
イエメンの反応・報復
イエメン側も米国による今回の攻撃への報復として18日未明、紅海北部にて巡航ミサイル2発と無人機2機により米空母ハリー・トルーマンを攻撃しました。イエメン軍の声明によると、米空母ハリー・トルーマンに対する今回の攻撃は過去48時間で3回目だということです。
アメリカ軍艦の撤退
イエメン軍はまた、同国に対して準備されていた米国の大規模空爆を阻止し、米軍の艦船が紅海北部まで撤退したと発表しました。イエメン政府は、「紅海の軍事化と紛争の拡大から生じるすべての結果については、米国が責任を負うことになる」と強調しています。
アメリカへの警告
イエメンの実効支配勢力アンサーロッラーのアブドル・マリク・バドレディン・アル・フーシ事務局長は17日の演説で、「アメリカが我が国への侵略を続け、イスラエルに肩入れするなら、イエメンからの攻撃はさらに拡大するだろう」と強調しました。
「我々は怯まない」
こうした中、イエメン政治高等評議会のメンバーの1人、モハンマド・アル・フーシ氏は最近の米国によるイエメンへの攻撃を受けて「イエメン国民は米国の攻撃、侵略、テロを恐れていない」と述べました。
イエメン市民が大規模デモ
一方、イエメンでは首都サヌアの他、複数の地域で17日、数百万人の市民らがデモ行進を行い、米国の攻撃を非難するとともに、ガザの人々への支持を強調しました。これらの参加者は行進中、「ガザよ、我々はあなた方と共にある。あなた方は孤独ではない」といったスローガンを連呼しました。また、行進の終了ににあたって市民らは声明を発表し、「我々は反逆者と対決する準備ができており、恐怖に屈することはなく、そのためには命を犠牲にすることも厭わない」と宣言しました。
敵の失敗
イエメン政治高等評議会のマフディ・アル・マシャト議長は、首都サヌアや他地域で行われた100万人規模の国民のデモを称賛し、「我が国民の忍耐と粘り強さは敵の陰謀を阻止し、我々の自由、独立、名誉ある地位を守る上で重要な役割を果たしてきた」と強調しました。
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