ハッジ(メッカ大巡礼)期間の到来が近づいています。情熱溢れ内容豊かなるこの儀式の創始者である預言者イブラーヒーム(AS)について、画像とクルアーン(コーラン)の内容で追う連載“マスジド・ル・ハラームから“をABNA の読者の皆様に捧げます。
至高なる神はクルアーンの中でこのように仰います。
إِنَّ إِبْرَاهِيمَ كَانَ أُمَّةً قَانِتاً لِلَّهِ حَنِيفًا وَلَمْ يَكُ مِنَ المُشرِكين
本当にイブラーヒーム(アブラハム)はウンマ(ムスリムの共同体)であった。アッラーに従順で、純正な信仰者であった。かれは、偶像信者の仲間ではなかった。
”クルアーン第16章アン・ナフル(蜜蜂)120節”
クルアーン解説書“タフスィール・ネムーネ“より
第16章アン・ナフル120節では、この偉大なる人物の卓越した数々の性質の中から4つの性質を示しています。
- まず初めに、"イブラーヒームはウンマそのものであった"
(إِنَّ إِبْراهِیمَ کانَ أُمَّةً)
その通り、イブラーヒームは(たった1人で)1つのウンマでした。1人の偉大なる指導者であり、ウンマを形成した人物であり、誰ひとり唯一神を崇拝する者はなかった当時の社会において、タウヒード(一神教崇拝)を布告する人物でありました。
- イブラーヒームについての別の性質は、“彼が神の従順なしもべであった“ということです。
(قانِتاً لِلَّهِ)
- “彼は常にアッラーの真っ直ぐな道、真理の道を正しく歩みました。“
(حَنِیفاً)
- “彼は多神教徒の仲間ではなかった。“そして彼はその人生、思考、心のすべてをアッラーの御光のみで満たしていました。
(وَ لَمْ یَکُ مِنَ الْمُشْرِکِینَ)
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