イルナー通信が24日水曜、報じたところによりますと、ACU加盟国であるスリランカ、ミャンマー、ブータン、モルディブの中銀総裁・副総裁は、加盟国間の金融・銀行関係の統合が進んでいることに触れながら、「加盟国の間で行われている貿易でそれぞれの通貨を使用することは、必ずや加盟国での統合をさらに進め、近い将来には貿易量を増加させうるだろう」としました。
同日午前にテヘランのイラン中央銀行で始まった第51回ACU会合には、ACU加盟9カ国に加え、ロシア、ベラルーシ、アフガニスタン、イスラム開発銀行が参加しました。
今回の会合では、加盟国間の商取引における米ドルの排除や削減に関して重要な決定がされるほか、国際銀行間決済システムのSWIFTを必要としないシステムが公開されることになっています。
ACUは、国際通貨、特に米ドルへの依存度を軽減させることを目的として、ESCAP国連アジア太平洋経済社会委員会の主導により、1974年に設立されました。
イラン中央銀行のキャリーミー国際問題担当副総裁もこの会合で、決済通貨バスケットに関して決定が行われることを強調し、「当連合の各国事務所での商取引決済に向けて米ドルおよびユーロへ依存を可能な限り減らすため、(ACU)加盟の方法や取引決済における各国通貨使用のほかに、決済通貨バスケットへの3通貨の追加が、今回の会合の優先事項に挙げられている」と述べています。
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