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source : Parstoday
日曜日

1日 1月 2023年

19:04:15
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国際機関にテロ認定されたソレイマーニー司令官の暗殺

イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊の故ソレイマーニー司令官のテロ暗殺・殉教事件を国際的・法的に追及する委員会のキャドホダーイー委員長が、「ソレイマーニー司令官およびその同行者らのテロ暗殺・殉教は、国際機関においてアメリカの国際的な違反行為として登録された」と語りました。

 また、「ソレイマーニー司令官の暗殺により、アメリカはすべての国際的取り決めに違反した。アメリカが引き起こした犯罪は国際犯罪であり、アメリカはこの犯罪で大きな違反を引き起こしたことになる」と述べています。

2020年1月3日、当時のトランプ米大統領の命令により、イスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官、そしてイラク民兵組織ハシャドアルシャビのアブーマフディ・アルムハンディス副司令官およびその同行者ら複数名が、イラク・バグダッド空港付近でアメリカの無人機攻撃により暗殺されました。この犯罪行為に対するトランプ氏の言い訳は、ソレイマーニー司令官がアメリカとその基地への攻撃を計画する目的でイラクに入国しており、アメリカのこの空爆は予防措置であった、という主張内容でした。しかし、この主張はアメリカの高官によってさえ否定されました。実際、多くの証拠とアメリカ高官の声明からは、アメリカが数ヶ月前にこの問題について決定し、この犯罪計画を実行する適切な時期を見極めていたことを示しています。 

米NBCニュース2020年1月13日、トランプ氏が2019年6月、つまりこの事件の7か月前にソレイマーニー司令官暗殺の条件付き命令を出していたと報じました。トランプ前米大統領の軍事・安全保障担当補佐官の観点から見て、テロ組織ISISとの戦いで重要な役割を果たしたイランとイラクの2人の主要な司令官であったソレイマーニー司令官とアルムハンディス副司令官が同時にバグダッドに滞在していたことは、アメリカにとって決して逃してはならない千載一遇の機会でした。こうして、アメリカはこの2人の重要人物らに対し卑怯な攻撃により、大罪を犯したのです。

キャドホダーイー委員長は、ソレイマーニー司令官暗殺命令に関するトランプ氏の口実について、「アメリカがこの犯罪行為の実行を正当化しようとしたいずれの口実も承認されていない。今日、アメリカ自身がこの犯罪行為により重大な国際違反を犯したことが国際機関において文書・記録として登録されている」と語りました。

このことはまた、国連にも注目されています。国連の特別報告者アグネス・カラマード氏はこれについて、「ソレイマーニー司令官への無人機攻撃を正当化するためのアメリカの主張には、明確かつ差し迫った脅威の存在を裏付ける証拠が欠けていた」と述べました。

もた、もう1つ別の問題は、アメリカが前例のない行為で、両国間の宣戦布告なしに完全に国際法に違反し、イラン軍の高官をテロ作戦の標的にしたことです。これについて、キャドホダーイー委員長は次のように述べています。

「殉教したソレイマーニー司令官は、わが国の最高の軍関係者として、またイラクの賓客、さらには国際的な人物として、その地位と尊厳が尊重・保護される必要があった。アメリカ当局はソレイマーニー司令官の尊厳と地位を尊重する義務があった。だが残念ながら、この親愛なる将軍とその同行者らに対してこの重大な犯罪が引き起こされた」 

さらに、カラマード国連特別報告者もこの点を認めており、アメリカの行動が違法なものであった事実を強調し、「イラクでの米国によるソレイマーニー司令官のテロ暗殺は、一国の政府が他国の政府関係者への攻撃を正当化するために自衛の問題を提起した公言的な論争の枠外で行われた初の事例である」と語っています。

カラマード国連特別報告者が、ソレイマーニー司令官とその同行者らの暗殺というアメリカの犯罪行為を違法と断言したことからして、アメリカが国際法の主要な違反者であり、自らの覇権主義的な政策に沿って、これらの国際的な法律や規範を完全に無視していることに疑いの余地がありません。したがって、イランの訴えの検討審理は、国際司法機関の審理議題とされるべきだといえるのです。


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