ABNA24 :アミールアブドッラーヒヤーン外相は9日木曜、オーストリア・ウィーン協議の調整役を務めるボレルEU外務安全保障政策上級代表と電話会談し、英独仏の声明や立場、および政治・メディア的なマイナスの立場表明を通じてのそれらの国の行動を「建設的とはいえない」とし、「このような行動は協議のプロセスの減速を招き、事態をこじれさせることになる」と述べています。
また、「ヨーロッパの相手側が誤った前提なしで、イラン側の提案書を精読すれば、わが国の提案が核合意の枠組みにそったもので、未決となっている去る6月の協議の論点に集約されていることに気づくはずだ」としました。
さらに、ウィーン協議の場でさえも西側が行動を伴わない態度をとり続けていることを批判し、「イランはこれまで、相手側から前向きで建設的な提案を何一つ受け取っていない。これは、協議への真剣な参加という彼らの意思表示と相反するものだ」と語っています。
そして、「過去8年間において、すでに十分な量の話が交わされ、履行を伴わない約束がなされている。だが、今はもはや実行の時であり、わが国は真剣で良好な合意成立に向け尽力している」としました。
続けて、「わが国の核計画は完全に平和的なものであり、核分野での懸念の払拭は、核合意関連の制裁の全廃と直結している」と述べています。
一方、ボレル上級代表も、全ての関係国の努力と協力により、ウィーン協議が合意形成に向かうよう希望するとしました。
また、「アメリカと英独仏に対しては、協議が現実的なものであるべきで、当事者双方が進展を感じられるようでなければならないことを注意喚起してある」と語っています。
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