イランは強力な指導力、国家の団結、そして高い防衛力を頼りに、首尾よくイスラエルとその同盟国を戦争停止に追い込みました。このことは世界中に大規模な波紋を広げ、シオニスト自身さえも唸らせるものでした。
メフル通信によりますと、イスラエル軍予備役のタミール・ヘイマン少将は政権の第12チャンネルTVのインタビューで「イランに対し私が注目するのは同国民の意志だ。イラン人は最後まで戦う国民だ」と認めたということです。同少将はまた「私はイランが撤退するところを見たことがなかった。彼らは、非常に素早く新司令官を選出した」とコメントしました。29日日曜にイスラエルの新聞マアリブおよびイスラエル・ハヨム紙が発表した世論調査によりますと、回答者のほぼ50%が「イスラエルはイランに対して真の勝利を収めていない」と考えていることが判明しています。
シオニストの愚行によりイラン国民の騎士道精神が復活
この点に関して、イラン・イスラム革命防衛隊の最高指導者代表を務めるアブドゥッラー・ハージーサーデギ師は29日日曜、「イスラエルによる対イラン攻撃という愚行がもたらした成果は、イラン国民の騎士道精神の復活である」と強調しました。また「今日、イラン国民は我々がこれまで見たことのない聖なる怒りを露にした。それゆえ、イラン国民の現在の状況は、イランの歴史において比類なき人物であるこれらの殉教者たちの恩恵によってイラン国民に授けられた、ある種の聖なる奇跡であると私は考えている」と語りました。
イランの挙国一致は敵の侵略に対する想定外の武器
一方、レバノン人研究者のザカリヤ・ハムダン(Zakaria Hamdan)氏は「イスラエルとアメリカの侵略攻撃の当初からイラン国民が一致団結して祖国を支援してきたことが、この戦いにおいてイランの力を強化した」と述べています。
国立研究統計研究所の所長を務めるハムダン氏は、支持国の後方支援を受けたイスラエル政権によるイラン領土への侵略に言及し、「これらの攻撃と侵略後のイランにおける国民的結束は、誰にとっても驚異的だった。それは特に、イラン国内で裏切りや内紛が起こり政権の安定が脅かされると多くの人が予想していたにもかかわらず、そのような事態は起きなかったからである」とコメントしました。さらに「この戦争におけるイラン国民の不屈の精神こそが、この戦いでイランを強化した挙国一致の主要素であった」と強調しました。
英紙フィナンシャル・タイムズ:「イスラエルの攻撃はイラン国民を結託させた」
英国のフィナンシャル・タイムズ紙も記事の中で「イランはイスラエルによる攻撃を受けたことから危機に直面し、同国の多くの反対派がイラン現体制への批判をやめた」と報じました。
同紙はまた「この攻撃の後、イラン国内外の有識者や政治活動家の間で新たな連帯感が生まれた。この連帯感が生まれたのは、イスラエルのネタニヤフ首相がイラン国民に現体制への反対運動を起こすよう呼びかけていた一方で、イラン現体制への強硬な反対派ですら体制批判を止めていた時期のことである」としています。
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