IRIB通信によりますと、イランのモハンマド・レザー・アーレフ第1副大統領は今月29日、タジキスタンの首都ドゥシャンベで行われたイランとタジキスタンの高官代表団の合同会合において、イランとタジキスタンの文化・歴史・言語面での深いつながりの重要性を強調するとともに、「イランとタジキスタンの文化機関や学術界の有識者の参加によるペルシャ語・文学・文化・文明に関する合同高等委員会を結成し、アイデンティティ破壊のプロセスに立ち向かい、両国の国民および、ペルシャ文化に関心を持つ世界中の人々の能力・可能性をこの方向性にそって組織化、強化する必要がある」と述べています。
アーレフ副大統領はまた「タジキスタンはイランにとって第2の祖国のような存在である」と述べ、「イランとタジキスタンの関係の利点の一つは、両国が互いに近隣諸国同士である同一の文明圏に存在していることであり、この点が現在に至るまでの過去30年間にわたり両国間の関係を促進し、発展させる道を切り開いてきた」と語りました。
さらに、タジキスタン高官のイランへの外遊に言及し、「イランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領が最近タジキスタンを訪問した際、両国の経済活動家の間で通商会合が開催され、両国の企業家の間で13件に上る総額4億5000万ドル超の協力文書が調印された」とコメントしています。
アーレフ副大統領はまた、イラン・タジキスタン間の査証免除・廃止法令の施行を指摘し、「この法令の施行後、両国間の観光客の旅行量が大幅に増加した」と強調しました。
一方で、タジキスタンのコヒル・ラスルゾーダ首相は、両国大統領の訪問中に署名された協定や了承事項の履行にイランが尽力していることに謝意を示し、「イランがタジキスタンとの関係強化への固い決意と意志を有していることは、同じ言語を共有し、共通の歴史を持つ両国間の誠実かつ友好・同胞的な関係を証明するものである」と強調しました。
また、イラン・タジキスタン間の協力を目的とした合同委員会の開催、並びに両国間で4億5000万ドル相当に上る13件の協力文書が調印されたことに言及し、「我々は様々な分野でイランの経験の恩恵にあずかることに関心を持っており、両国間での査証の廃止・免除は民間部門の協力強化と観光面の可能性の向上に大きく寄与しうる」と述べています。
ラスルゾーダ首相はさらに「イラン・タジキスタン両国民は文化、言語、歴史面で共通した価値観によって結ばれており、それは両国関係の成長と発展の原動力になりうる」としました。
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