イスラエルの第14チャンネルTVの軍事アナリスト、ノアム・アミル氏は「ハマスがイスラエル軍にとって最大の敗北（＝2023年10月7日のアクサーの嵐作戦）をもたらすに至る道を切り開いている間、我々は10年間盲人に等しかった」「10.7の失敗に関してイスラエル軍が行った調査で明らかになったのは、イスラエルが喫した無残な敗北の氷山の一角に過ぎない」と語りました。
イスラエル軍前線の息の根を止めたハマス
軍事専門家アモス・ハリエル氏は4日付のイスラエル紙「ハアレツ」の中で、ハマスが2023年10月7日の作戦で国境地帯におけるイスラエル軍の準備不足の隙を突き、イスラエルの防御線を崩壊させたとしました。さらに、同時攻撃によりイスラエル軍は最初の数時間で早くも麻痺し、シオニスト入植地や軍事施設は猛攻撃に対応できる訓練を受けた部隊の不足に悩まされていたということです。
ハマスはイスラエルにとっての「ブラックボックス」
ヨルダンの上級軍事・戦略問題アナリスト、ファイェズ・アル・ドゥワイリ氏も、最近イスラエル軍が出した10.7に関する調査結果に言及し、「ハマスはイスラエルから見ればブラックボックスのようなもので、イスラエル側はこれをほとんど把握していなかった」と述べました。また、今回の調査報告で「ハマスが戦略、作戦、戦術のレベルでイスラエル軍を巧みに欺いたことが明らかになった。これは、この3つの分野でイスラエルが失敗したことを示している」と指摘しました。
ガザ戦争でイスラエルの安全保障概念は無意味に
イスラエル紙「マアリヴ」の軍事アナリスト、アロン・ベン・ダビド氏も、「イスラエルの安全保障概念は、15カ月間にわたるガザ戦争で意味を失った」とし、「調査により、イスラエル諜報部隊とハマスの間には文化的に相当の隔たりがあることが判明している。ハマス関係者間の会話の80％はイスラム教の聖典コーランの章句に基づいており、これらの章句を理解していない者は彼らの会話を理解できないだろう」とコメントしました。
342/
Your Comment