パールストゥディのこの記事では、ロシア首都モスクワでのキリロフ准将の暗殺、ショルツ独政権の終焉、イランのファーラビー祭での9人の優秀な人文科学分野教授の表彰、冬の到来と同時にアフガニスタンで起きた深刻な食糧不足、そして米独によるガザでの虐殺への共謀、といった世界の最新情勢に関するニュースを掲載しています。
ロシア;モスクワで同国准将がテロ暗殺
ロシア首都モスクワでの爆発の後、同国軍核・化学・生物防護部隊のイーゴリ・キリロフ司令官がテロ暗殺されました。政府系のある情報筋はロシアのニュース局ロシアトゥディのインタビューで、「速報によると、イーゴリ・キリロフ司令官とその側近が即席爆発装置の爆発により死亡した」としています。
イエメン;米英がイエメン首都を空爆
ロシア・スプートニク通信は、「アメリカとイギリスの戦闘機がイエメン首都サヌアを攻撃し、同地にある複数の標的を爆撃した」と報じました。同時に、一部のアラブ系テレビチャンネルはサヌアにあるイエメン国防省庁舎が爆破されたと伝えています。さらに一部の情報筋は「サヌアへの空爆はミサイル1発で行われた」と発表しました。
シオニスト政権イスラエルのラジオも、「イエメンに対してさらなる攻撃が行われる可能性がある」と報じました。その一方で、イスラエル第14チャンネルTVは、イスラエル軍がこの空爆を行ったと主張しています。同時に、イスラエルのラジオは、米中央軍の発表として、同軍がサヌアにあるイエメン軍の指揮統制センターを標的に空爆を行ったと伝えました。
ドイツ;議会がショルツ政権への信任投票が否決
ドイツ議会が16日月曜、オラフ・シュルツ現政権に対する不信任決議案を可決しました。これにより、3 年間にわたるショルツ政権の任期が終了し、ドイツは新政権樹立に向けた早期選挙の準備をすることになります。ロイター通信によりますと、ショルツ政権崩壊はドイツが深刻な経済危機に直面している中でのことです。
これに先立ち、米政治誌『ポリティコ』はかねてからショルツ政権の解散を予測するとともに、「ショルツ氏が信任票を得られなかった場合、16日月曜午後にシュタインマイヤー独大統領に議会解散を提案するだろう」と報じていました。選挙まではシュルツ氏と中道左派の社会民主党や緑の党を含む少数派が政権を維持することになりますが、新議会が発足するまでは議会での法案の承認はできません。
英経済「エコノミスト」も、ドイツ早期選挙では「キリスト教民主党」が勝利するとの予測を示しました。また、ドイツ政府が右傾化していることを明らかにし、支持率首位の最大野党会派「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」を率いるフリードリヒ・メルツ氏(69)が次期首相の最有力候補だとしています。
イラン;ファラービー国際賞で人文科学で優れた9人の教授らが表彰
ファーラービー国際賞は中世イスラムの大哲学者ファーラービーに由来し、イラン国内の人文学研究と、外国人によるイラン、イスラム研究に与えられるものです。今回で15回目となるこの国際賞は17日火曜、テヘランでペゼシュキヤーン・イラン大統領の出席の下、第15回閉会式が開催されます。これは、人文科学とイスラム科学の研究のための特別な祭典であり、これらの分野で最も優れたイラン人及び外国人の思想家の間で人文科学とイスラム科学の分野における最高の研究と理論、新しい方法とプロジェクトを発掘、紹介、発表することを目的に、イラン科学省によって毎年開催されています。
去る10月9日に始まり先月30日まで続いたこの国際賞の期間中に、同賞の事務局には国内外の部門から合計2585点の研究が応募されてきました。きょう17日には、国内部門の17作品と国際部門の1作品が、成人と青少年の両方のレベルで選ばれ、入賞作品として表彰される予定です。これらに加えて、特別部門とサイド部門の優秀な教授や研究者が表彰され、このフェスティバルの期間中の受賞の総数は38に達します。また、特別部門では、人文科学分野の上位9人の教授が表彰され、加えてアラビア語からペルシャ語への最優秀翻訳者が選出されています。加えて、イラン科学省研究次官の提案に従って、学術および神学関係の優秀な2つの学術団体も選出されました。
アフガン;WFP世界食糧計画:「数百万人のアフガン人が冬に極度の飢餓に直面」
WFP国連世界食糧計画は16日月曜、「冬の到来により、アフガニスタンで数百万人が食糧不足に直面している」と発表しました。この報告書によりますと、アフガンでは冬季に1480万人が緊急援助を必要としています。
イラン;原子力庁長官:「シオニストは事実上国連を無力化」
エスラーミー・イラン原子力機関長官は16日月曜、「シオニストが事実上国連を無力化している」とし、「このような状況において、常に抑圧の流れに対抗してきた真実と権利の戦線には明確な使命がある。この戦線は消えないのみならず、犯罪者の責任追及のために、より強固な決意と力をもって自らの道を歩み続けるだろう」と述べました。
イラン;外務省報道官:「米独はガザ虐殺の共謀者」
バガーイー・イラン外務省報道官は16日、「イスラエルに輸出される武器の99%を米独が供給している」とする国連特別報告者の声明の一部を発表し、ソーシャルネット「X」において、これらの2か国がガザにおける大量虐殺の共謀者であると主張しました。