ライエン委員長は4日、EU本部のあるベルギー首都ブリュッセルにて記者団に対し、「欧州再軍備」とも呼ばれるこの計画で「安全で強靭な欧州のために約8000億ユーロの軍事費を調達する」と語りました。その上で、「ヨーロッパにとって今がその時だ。我々は自らを強化する準備ができている」と述べました。
ライエン氏はまた、この計画には対ウクライナ緊急支援も含まれると明かしました。一方、米国は対ウクライナ軍事支援を停止し、EUに対し支援拡大をより強く迫っています。
仏首相「米はウクライナを見捨てた」
フランスのバイル首相は、米が対ウクライナ軍事援助を打ち切ったことを受けて「米国はウクライナを見捨てた」と表明しました。また、「欧州は迅速かつ効率的にウクライナにある米国の兵器を代替する必要がある」と強調しました。
英外相「ウクライナの安全保障はヨーロッパの安全保障」
ラミー英外相も4日、「ウクライナの安全保障イコール欧州の安全保障であり、同国への援助を増やす」と発表しました。ヨーロッパ諸国からの豊富な軍事援助にもかかわらず、ウクライナは現在の戦争中、アメリカの軍事支援に大きく依存しています。欧州諸国の兵器保有能力は米国とは比較にならないほど低く、これらの国々は長年にわたるウクライナ支援で、弾薬や兵器が不足しつつあります。
342/
Your Comment