4 3月 2025 - 00:06
Source: Parstoday
トランプ氏はウクライナ大統領とアラブ諸国の指導者を混同したのか?

英ロンドンに拠点を置くアラビア語紙「ライ・アルヨウム」のアブドルバーリ・アトワン編集長が、トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の口論について「西側諸国の衰退の始まりである」との見方を示しました。

アトワン氏は米・ウクライナ両首脳の口論について、「この争いは両国にとっての終焉への道の始まりであり、西側陣営の崩壊である」としました。そして、「ゼレンスキー大統領への対応におけるトランプ氏の誤りは、同氏が相手をアラブ諸国の指導者の一人だと思いこみ、また同大統領が予想外の大胆さで応じ、テレビカメラの前で口論し、決して謝罪せず、通商協定に署名せず急いで米国を去るとは予想していなかったことだ」としました。

アトワン氏はさらに、「アメリカはウクライナ戦争に負けた。我々から見て、ゼレンスキー氏とトランプ氏の争いが両者の終焉への道の始まりとなり、西側陣営とNATOの崩壊、そしてBRICSの台頭につながる可能性は低くない」との見方を示しました。

トランプ氏の素顔が露呈

こうした中、英紙インディペンデントのアナリスト、サイモン・ウォルターズ氏は2日、米・ウクライナ両首脳の会談が報道陣の前で口論に発展したことについて、「これまで見た中継の中で最も目立ち、残忍かつ衝撃的な政治事件」だとしました。同氏はまた、「おそらくこの出来事は、テレビの歴史の一コマ以上のものとなるだろう。これは実際に、一つの国民が丸ごと世界地図から消え去った瞬間だったのかもしれない。あるいはそれ以上にひどく、国境を越えてウクライナを脅かす出来事を引き起こす可能性もある。これはヨーロッパの他の国々に対する脅威であり、もちろんイギリスに対する脅威でもある。これは否定できない」と警鐘を鳴らしました。

米欧同盟は深刻な脅威に直面

米外交専門誌フォーリン・アフェアーズの最新号も、ホワイトハウスでの米・ウクライナ首脳による悲惨な会談に関する分析の中で、「この問題は第二次世界大戦後の大西洋をまたぐ関係の基盤と土台を揺るがし、NATOさらには西側が終焉するとの憶測を強めている」としました。

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