イラン外務省情報開示・広報局によりますと、キャンアーニー報道官は、今回のグロッシ事務局長の声明について、「遺憾なことに英独仏のヨーロッパ3カ国とアメリカは、イランがIAEAと建設かつ肯定的な交流を続行しているにも拘らず、イランとIAEAの協力の雰囲気を壊し、また過剰な要求を提示することで、IAEA理事会を自らの政治的目的の達成のために悪用している」としました。
また、「査察官の受け入れ拒否というわが国の決定は、イランとIAEAの間で締結された包括的保障措置協定(INFCIRC/214)の第9条に明記された国家主権に沿ったものであり、わが国は、西側諸国がIAEAを含む国際機関を悪用する政策をやめ、これらの機関に政治的圧力から離れた中立的かつ専門的な活動を許可するよう期待する」と語りました。
さらに、「わが国は、これまでになされた合意枠内で、IAEAとの肯定的な協力を継続していく」としました。
グロッシ氏は16日土曜、公式声明を発表し、イランが同国内における複数名のIAEA査察官の活動許可の取り消しを決定したと発表するとともに、イランに対してこの決定を見直し、IAEAとの協力と称する道に戻るよう要請しました。
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