キューバの首都ハバナで今月15日と16日の2日間にわたり「G77プラス中国」首脳会議が開催されました。この会議に参加した30カ国の首脳と116カ国の閣僚らが、構成国間の団結と連帯を強化し、現在の国際情勢における役割を確かなものにすると約束した最終声明を承認しました。
G77プラス中国は、134か国で構成される最大の新興・途上国グループです。
ブラジル大統領府のホームページによれば、ルラ大統領はG77プラス中国首脳会議での演説において、「世界の支配状況は、依然として非対称なままだ。国連、ブレトン・ウッズ体制、WTOは信頼を失いつつある。我々は、自分自身を分割することはできない。共通のビジョンを、低・中所得の国々や他の弱いグループの懸念を考慮した上で、我々自身が作り出す必要がある」と述べました。
そして、「G77は世界人口の79%、世界GDPの49%を占めている。そのため、世界貿易の異常性を明らかにし、新たな国際経済秩序構築を擁護する必要がある」としました。
西側諸国による、他国への不当な制裁の発動、大量破壊兵器製造や核弾頭生産拡大、世界諸国間の可能性・資源の不平等な分配などといった、現在ある数多くの問題は、世界で公正を確立させるという国連やWTOの役割が薄れていることを示しています。
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