北朝鮮は31日、軍事偵察衛星「千里馬(チョンリマ)1」の発射を行いましたが、ロケットの第2段エンジンに異常が生じ、推進力を失って墜落しました。
新型エンジンシステムの信頼性や安定性が低く、使用した燃料が不安定だったことから失敗につながったとみられます。
朝鮮中央通信によりますと、与正氏は声明の中で、米国などが今回の衛星打ち上げを批判していることを非難し、「もし北朝鮮の衛星打ち上げが非難されるのであれば、米国を含めて何千もの衛星を打ち上げている全ての国が非難されるべきだ」としました。
そして、「全面的な戦争抑止力の強化に全力を尽くす」とした上で、米国などが「我々の主権を侵害する性急な行動を続ける限り、傍観者であり続けることは決してない」と強調しました。
北朝鮮は、アメリカおよび韓国などの地域同盟諸国による挑発的行動が朝鮮半島の緊張の根本原因になっているとして、これまで繰り返し非難してきました。
アメリカとその同盟諸国は北朝鮮に対し、同国の核・ミサイル計画を理由に最も厳しい制裁を課していますが、北朝鮮側は自国の軍事強化について、アメリカおよびその同盟諸国の挑発的行動、中でも朝鮮半島での日米韓合同軍事演習実施が原因であると説明しています。
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